2027/05/25 美しき薬味に埋もれ初鰹 : 木暮陶磁句郎 2027/05/24 天渺々海漫々ひよつこり一ツ松魚船 : 尾崎紅葉 2027/05/23 蚕豆の莢に残りし光かな : 関根かな
<飲食一句 2026> 2026/05/21~05/25
2026/05/25 仁丹の銀こぼれつぐ涼しさよ : 山口青邨 2026/05/24 感情を省いてやっとちょうどいい炭酸水の泡の総数 : toron* 2026/05/23 さくらんぼ指の長さ
<飲食一句 2025> 2025/05/21~05/25
05・25 胸の高さにジョッキは満ちるもう十年「新しき友達」と君を思いぬ : 竹中優子 05・24 新緑の匙より蜜の垂れにけり : 森賀まり 05・23 枇杷、桜桃 夏の手前をはしり去りくだも
<アートな一句 2027> 2027/05/21~05/25
2027/05/25 歩く鳥世界にはよろこびがある : 佐藤文香 2027/05/24 咲き切つて薔薇の容(かたち)を超えけるも : 中村草田男 2027/05/23 なゝころび八起きのピカソ
<アートな一句 2026> 2026/05/21~05/25
2026/05/25 すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる : 阿部完市 2026/05/24 絵葉書の指紋検証 b y 二十歳どこからがモネでどこからあなた : 大前粟生 026/05/23
<アートな一句 2025> 2025/05/21~05/25
05・25 骨だった。駱駝の、だろうか。頂で楽器のように乾いていたな : 千種創一 05・24 君は地球でひとり草笛吹けなくとも : 神野紗希 05・23 わうごんの立涌模様ゆらぎやまぬ水の底
<遊行一句 −2027> 2027/05/16~05/20
2027/05/20 先に逝く人の鼻すぢ緑の夜 : 岸本由香 2027/05/19 緑陰で大工さんとか呼ばれたい : 坪内稔典 2027/05/18 滝のおとだとは気づかずに離婚かな : 瀬間
<遊行一句 −2026> 2026/05/16~05/20
2026/05/20 夏帽を振つて改札口に消ゆ : 小野恵美子 2026/05/19 ほととぎすその神山の旅枕ほのかたらひし空ぞわすれぬ : 式子内親王 〜『新古今和歌集』 2026/05/1
<遊行一句 −2025> 2025/05/16~05/20
05・20 無人戦車無人地球の街を野をはたはたと哂ふごとくゆきかふ : 坂井修一 05・19 足裏の血管太く昼寝かな : 松本てふこ 05・18 あやめあやめたぶんこれから繰り返すあやまちさえ