2027/04/05 おぼろ夜や浮名立ちたる刺青師(ほりものし) : 日野草城 2027/04/04 春闌けてピアノの前に椅子がない : 澤好摩 2027/04/03 ポケットにいつの半券鳥
<アートな一句 2026> 2026/04/01~04/05
2026/04/05 逢はむ日の鏡まぶしき蝶の昼 : 鷲谷七菜子 2026/04/04 もう取っておいても仕方ないけれど総入替えの春の台割 : 山階基 2026/04/03 風船になつてゐる
<アートな一句 2025> 2025/04/01~04/05
04・05 戦中もムーラン・ルージュに通いいし茂吉に見せたしアイドル歌会 : 笹公人 04・04 火星にも水や蚕の糸吐く夜 : 相子智恵 04・03 ナショナリズムを煽るサッカー嫌いにて炬燵に
吉野奥千本は花の地獄
吉野奥千本は花の老木の地獄だった。 惑星の最後を異星人が見守っている。 西行の、義経の、負の魔王たちの夢の跡だった。
<遊行一句 −2027> 2027/03/26~03/31
2027/03/31 生誕も死も花冷えの寝間ひとつ : 福田甲子雄 2027/03/30 尻子玉抜いてみせたる桜守 : 嵯峨根鈴子 2027/03/29 春眠や体に心戻るまで : 吉田林檎 &
<遊行一句 −2026> 2026/03/26~03/31
2026/03/31 蟲鳥のくるしき春を無為(なにもせず) : 高橋睦郎 2026/03/30 廃れたる園に踏み入りたんぽぽの白きを踏めば春たけにける : 北原白秋 2026/03/29 いけ
<遊行一句 −2025> 2025/03/26~03/31
03・31 額に傷もちゐる人とすれちがひわが頬の傷めざめたりけり : 伊藤一彦 03・30 てのひらの色ともちがふさくらかな : 高柳克弘 03・29 摘まるるものと花はもとよりあきらめて中空
<飲食一句 2027> 2027/03/26~03/31
2027/03/31 鶯や餅に糞する縁の先 : 芭蕉 〜『葛の松原』 2027/03/30 死が見ゆるとはなにごとぞ花山椒 : 斎藤玄 2027/03/29 二人がしじみになるなんてかちつと音
<飲食一句 2026> 2026/03/26~03/31
2026/03/31 窓の外では通り雨 店により大きく異なるのがチーズナン : 吉田恭大 2026/03/30 囀りの零るる卓を拭いてをり : 川島葵 2026/03/29 牛乳のあふれるよう
<飲食一句 2025> 2025/03/26~03/31
03・31 花にうき世我酒白く食黒し : 芭蕉 〜『虚栗』 03・30 そのかみにわれは怖れき悪食のきはまりてつひに花食ふ魚を : 小池光 03・29 小麦粉の余りを菓子に初燕 : 小野あらた