平松洋子さんのエッセイ。「かけそばを注文、なんとま 千二百円!一皿三千円のオムライス、ン十万が泡と消え るシャンパン。しかし、その代金は<適正>などという コトバから意味を奪うところにこそ支払う快感がある」。
『にこら』で甘きつね蕎麦
西陣で今が旬の蕎麦屋。京野菜つこた酒のアテがええゆ うのんで前にもいったことがあるけど、夏場の季節蕎麦 がおいしいと噂きいたんで再訪。トマト蕎麦はまぁこん なもん。きざみきつねはいける。1,500円はどやろ。
志の輔に文楽教えてもらう
文楽は関西のもんや、てわかってまっけどほとんど観い ひん。<志の輔らくご・文楽篇>。落語『猫忠』と文楽 を合体。人形遣いの繊細さに今更ながら、すごいやんか。 <何にもないけど何でもある>と実行する志の輔、全開。 &nbs
世界中あかんたれ時代の『リトル・チルドレン』
たわいもない不倫ごっこだけやったらアカデミー賞の候 補にもならんかったやろね。性犯罪者の社会復帰を一生 堪忍したれへん地域社会の倫理がミソ。元警官のトラウ マや間男の性癖など微妙な屈折ぶり。大人になられへん。
わかりやすさに感動する『仏像のひみつ』
国立博物館の展示企画をした山本勉さんの本。専門用語 が一切無い見事な語り口。有名な作品解説でなく、普遍 的な問題をかかげて説明。仏像が時代によって太ったり 痩せたりなんかも。えらい人ほど難かしこといいません。
ありそうでない専門店<カレーラーメンのお店>
西天満のほん近くに『パピー』発見。カレーうどん専門 はぎょうさんあんのになんでこれがなかったんやろ。狙 いだけやのおて、なかなかスープの味がええ。いろんな 種類あって次にあれ食べてみよ、とおもわせる実力十分。  
『「兵士」になれなかった三島由紀夫』
杉山隆男のノンフィクション「兵士」シリーズ最終巻。 もう40年。今も三島をどう評価するかが価値基準になる 世代といえばそうやし、いつまでも話題にするおっさん がうっとし時期も越えたし。腹切願望から入いるほうが。 &nbs
お盆は東洋陶磁美術館で涼も
美術館ゆうてもここはりタイア後の悠々人種がいくとこ で、なんや普段からいったら汗して働いているもんに悪 い気ぃする。そんな理屈でお盆に開館25周年記念『安 宅英一の眼』を観に。びっくり超満員。これも大阪の夏。
デパ地下に胡麻の香り充満
阪急の地下食品催事。ここははじめて。和田萬は臼で胡 麻を搗くパフォーマンス。デパ゚地下はうまいもんの匂 いの戦場。ごまやんスタッフの頑張りでデパ地下のどこ にいてても胡麻のええ香りと評判。大阪のうわさ名物に。
これ読んだら句会やりとなるよ
三田完『俳風三麗花』。舞台は昭和はじめですけど、句 会の進め方が実況中継。時代の空気もええ感じ。短編集 の全俳句が自作で面白い句が並んでる。「律儀者そろひ の家や蜆汁」を高得点獲得批判例につくってあって共感。