05・20 腥き人間として泳ぎたる : 矢口晃 05・19 成分は木製にちかいときみが云ふ気球を丘の風に見てゐつ : 光森裕樹 05・18 森に死ぬのは木樵と詩人花茨 : 高柳克弘 05・17 空函にも天と地
<遊行一句 −2027> 2027/05/11~05/15
2027/05/15 柿若葉財布いつしかやはらかく : クズウジュンイチ 2027/05/14 あとひとり来るのを待つ緑蔭の黙 : 恒藤滋生 2027/05/13 葉桜の頃の電車は突つ走る :
<遊行一句 −2026> 2026/05/11~05/15
2026/05/15 雲たれてひとりたけれる荒波を恋しと思えり能登の初旅 : 松本清張 2026/05/14 昼寝する枕に金をかけにけり : 大石悦子 2026/05/13 咬むための耳として
<遊行一句 −2025> 2025/05/11~05/15
05・15 人の髭伸ぶ夏蝶の脚のごと : 四ツ谷龍 05・14 湿地帯でしょう あなたの広い舌、私の短い舌をかさねて : 山崎聡子 05・13 万緑のどこに置きてもさびしき手 : 山上樹実雄
<飲食一句 2027> 2027/05/11~05/15
2027/05/15 パセリよけたれば深海魚のフライ : 亀井千代志 2027/05/14 新緑や塩をきかせて握り飯 : 山田澪 2027/05/13 喪の顔を照らし出したる冷蔵庫 : 藤井あ
<飲食一句 2026> 2026/05/11~05/15
2026/05/15 留守番に水羊羹を宛がはれ : 市堀玉宗 2026/05/14 ゆつくりと鮎のうるかを味はひて止(とど)めの一献これにてお開らき : 雁部貞夫 2026/05/13 甘草の
<飲食一句 2025> 2025/05/11~05/15
05・15 蹂躙がない やわらかな菓子パンのそれも一番やわらかな場所 : 中澤系 05・14 初胡瓜まづ俎に水流し : 小檜山繁子 05・13 このをんな桜桃剥きてあえてゆく果汁のすこし酸ゆき
<アートな一句 2027> 2027/05/11~05/15
2027/05/15 余花の雨戯画のうさぎに会ひにゆく : 田口紅子 2027/05/14 金雀枝や基督に抱かると思へ : 石田波郷 2027/05/13 百万本の薔薇片付けてゐるところ :
<アートな一句 2026> 2026/05/11~05/15
2026/05/15 卯の花腐し鼓が一つあつたなら : 小川楓子 2026/05/14 わが裡の画布はいつよりあらたまりこのやはらかき素描を得しや : 横山未来子 2026/05/13 笑わせ
<アートな一句 2025> 2025/05/11~05/15
05・15 世の中は何か常なる飛鳥川昨日の渕ぞ今日は瀬になる : よみ人知らず 〜『古今集』 ・・・飛鳥時代、度重なる遷都で畿内の森林は伐採しつくされ土地は荒廃。洪水、土砂崩れ。天武天皇は水源林の伐採を禁止。 〜『大地の