06/05 風呂は沸き飯は炊けたり初鰹 : 小川軽舟 06/04 男来て釣れば釣らるる魚一尾沖の岩場の石濡るるなり : 安永蕗子 06/03 冷蔵庫牛の死肉と吾を隔つ : 岡田一実  
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 −2020】2020/05/26~05/31
05/31 暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり : 鈴木六林男 05/30 夏となりみだらなおもひなにもなく遠い野めざし自転車とばす : 杉原一司 05/29 不二ひとつうづみのこして若葉哉 : 蕪村
【 タイム食句 ー2020 】2020/05/26~05/31
05/31 生みし仔の胎盤を食ひし飼い猫がけさは白毛となりてそよげる : 葛原妙子 05/30 標本になる草食男子の数や どこまでいけば美味 : 種田スガル 05/29 獅子唐の夏の辛味は舌先
【遭遇一句 −2020】2020/05/21~05/25
05/25 昭和二十年五月の空は澄んでゐた : 大牧広 05/24 銃口をつきつけられたことのない背中とおもふ汗つたふ背を : 魚村晋太郎 05/23 汗の馬なほ汗をかくしづかなり : 八田木
【 タイム食句 ー2020 】2020/05/21~05/25
05/25 言の葉の響きやお茶の葉の香りしばし聞きおり傘をたたんで : 佐藤弓生 05/24 三枚におろされている薄暑かな : 橋閒石 05/23 コート置き隣の席と距離をとる独りの食事がさび
【遭遇一句 −2020】2020/05/16~/5/20
05/20 ぬばたまの くろかみかはり しらけても いたきこひには あふときありけり : 沙弥満誓 〜万葉集・大伴旅人への告白歌 05/19 賢帝の男色にして虎鶫(とらつぐみ) : 小林貴子
【 タイム食句 ー2020 】2020/05/16~05/20
05/20 極東の小帝国の豆御飯 : 上野遊馬 05/19 デパートへ行かなくなれば季節など知るすべはなくお湯と水飲む : 山川藍 05/18 ピザハットの真っ赤なバイク桐の花 : 山本敦子
【遭遇一句 −2020】2020/05/11~05/15
05/15 はつなつの乳房はやわらかい半島 : 月野ぽぽな 05/14 思ひあまりうち寝る宵のまぼろしも 浪路を分けて行きかよひけり : 鴨長明 〜千載和歌集 05/13 情という淡い肉塊桐咲
【 タイム食句 ー2020 】2020/05/11~05/15
05/15 精神の下方修正 蕎麦がないので温かい冷麦たべる : 生沼義朗 05/14 そらまめのみんな笑つて僧のまへ : 奥坂まや 05/13 わが内臓(わた)のうらがはまでを照らさむと電球涯
『血と薔薇』 澁澤龍彦 責任編集
#bookcoverchallenge −4 『血と薔薇』 澁澤龍彦 責任編集 エロティシズムと残酷の総合研究誌 創刊号 1968 悦楽園園丁辞典1 塚本邦雄の連載がここに始まった。