『陰謀の日本中世史』 呉座勇一 陰謀論、フェイクニュース、 SNS時代にはいってますますひっかけやすくなっている。 心理学的要素も大きい。 歴史はいつも勝者が語り継いだもの。 その裏にいくつものデリケートな事実がある。
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『上方落語史観』
『上方落語史観』 高島幸次 上方落語のネタから とんでもないエピソード、故事来歴が ポロポロこぼれでてくる。 古文書や歴史物語から引用、 解き明かす場合が多いのが通例やけど、 ひっぱってくるネタ元のカテゴリーが 現代風俗
『少林寺』 強さとは食べて寝ること
一番最近に買った写真集 『少林寺』 大串祥子 一番最初に買った写真集 『王国』 奈良原一高 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 『少林寺』 武僧は試合をしない。 佛の前に勝ち負けはない。 殺気とは無縁の、身体を通じた禅の体
司馬遼太郎記念館
自筆の表札 本名、福田定一。 小説家とも出会いのようなものがあって、 気になってはいるがなぜか読む機会がずれたようで。 国民的人気の司馬遼太郎とは縁がない。 『空海の風景』と『街道をゆく』の何編かぐらい。 たまたま河内小
「二〇〇五年冬」佐野洋子
『ぱっちり、朝ごはん』 寝る前に気楽なエッセイを。 一番最後は 「二〇〇五年冬」 おもわず姿勢を正して。 書き手は佐野洋子。 絵本作家でエッセイスト、と紹介がある。 『神も仏もありませぬ』で小林秀雄賞受賞。
『浄夜』『舎人の部屋』
萬月 どっぷり。 耽読。淫読。 このメタ小説をメタ映画化する ツワモノはおらぬか。 アレクセイ・ゲルマンが生きていたら。 『浄夜』『舎人の部屋』
2017年 ふりかえって (その3)
2017年 ふりかえって (その3) 【BOOK・CD】 =書籍 過酸化マンガン水の夢(谷崎潤一郎) 断片的なものの社会学(岸政彦) 罪の声(塩田武士) 舞台という神話(渡辺保) 神の値段(一条さゆり) 応仁の乱(呉座勇
バタイユとダカタ
写真家アントワーヌ・ダガタの4時間映像『ATLAS』を MEMでみたのが8月。 写真集『赤穴』は その映像の元となる写真と 撮影台本、メモ、イメージ言語から成る。 シナリオの原型のようなものは バタイユの『マダム・エドワ
『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』
『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』 矢内賢二 踊りについて、一章たててあります。 体の動きが何を表現しているかわからないのが 不完全燃焼の原因。 詞章を読むのが一番早道。 一つの言葉を出発点に どんな方向に、 どんなスピードで
『岡本神草の時代展』
岩井志麻子の『ぼっけえ、きょうてえ』デビューは 衝撃的だった。 表紙の甲斐庄楠音『横櫛』の効果も大。 同時代を競った『岡本神草の時代展』。 いづれも舞妓、芸妓の妖かしの世界。 妖艶というより狂気すれすれ。 いまの相撲界な