食句塾 S−1グランプリ 年間大賞 第2次選考 29句 第3次選考 8句 第4次選考 4句 ・ぬばたまの黒豆の出来終い風呂 ・めざめればそら豆の中 もうすこし ・謄本や青い火揺れるひとり鍋 ・円周率春は死んだらどうな
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
たこ焼きの命の果てや楊枝立つ : 磯菜
食句塾 兼題<焼く><北> ・たこ焼きの命の果てや楊枝立つ : 磯菜 万太郎の湯豆腐の世界とはまた違った味わい。 軽味とふてぶてしさ。 ・獣みて火を思いつく。火に弄ぶ : 大象 火に滅ぶ、を火に弄ぶ、と直した。どうだろう
【 タイム食句】12・06〜12・10
12・10 海鼠切りもとの形に寄せてある : 小原啄葉 〜〜ひきこもってる息してるのか 12・9 わがからだくまなく調べ尽くされて包丁一本でてこなかつた : 目黒哲朗 〜〜シャーペンをポーカ
【 タイム食句】12・01〜12・05
12・5 がんばりなさいと言うがソイツの皿みれば食べ物残すそれまでの人 : 辰巳泰子 〜〜薄っぺらな面にまち針ぶっ立てる 12・4 煮凝の底の目玉の動きけり : 福田甲子雄 〜〜往生せい
そことしもない・・・
薄田泣菫の随筆は湿度加減がいい。 文章のすみずみにいたるまで澄みわたり、 きららをふくみつつ、鋭く、もろく、あえか。 〜そことしもない旅に上のぼる 〜そことしもなく漂ふうちに ほとんどつかわれなくなった美しい日本語を あ
【 タイム食句】11・26〜11・30
11・30 ねこ舌にうどんのあつし日短か : 久保田万太郎 〜〜ザラザラがクセになる猫飼い 11・29 世界の終焉までにしづけき幾千の夜はあらむ黒き胡麻炒れる母 : 塚本邦雄 〜〜心
{タイム食句}11・21〜11・25
11・25 銀杏(ぎんなん)の乳の匂ひ淡くして夕月は出づ あはれノア・ノア : 葛原妙子 〜〜ゴーギャンの楽園の香のかぐわしき 11・24 牡蠣すする密輸の話聞きながら : 仲寒蝉 〜〜
{タイム食句}11・16〜11・20
11・20 換気孔より金管の音柿熟るる : 星野恒彦 〜〜霧をふるわせマイルスが泣く 11・19 人参がそもそも嫌いだったとは言えぬ空気のなかにいる馬 : 藤島秀憲 〜〜しち
{タイム食句}11・11〜11・15
11・15 啖呵切りカラダを張って守るのはケシの実みたいな愛なのでした : 久保芳美 〜〜香りふくむ微量の毒がくせになり 11・14 鴨・海老・豚みな死んでゐる皆で囲む : 高山れおな 〜〜順に
古城塞くぐれば民の冬構 : 弥華藍
食句塾:席題<古代> *古城塞くぐれば民の冬構 : 弥華藍 古城塞が卑弥呼の生活空間を彷彿とさせ、高評価。 *情死せし古代の塚や花八つ手 : 翠胡 情死は中世から近代にできた概念で、 古代にふさわしくないという意見がでて