食句塾 兼題 : 「バナナ」 「映画」 ・仏壇のバナナは明日死んでいる : 磯菜 死の前の生。生はまた死にむかう。循環。 房は家族のいずまい。 バナナのシルエットは人型にもみえて、 ひとりひとり順に黒ずんでいく。 言葉に
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【タイム食句】 05・01~05・05
05/05 妻不在、妻のブラウス在室のまひるまひとり食ふメロンパン : 大松達知 ~~たましいは死の胃袋の巡礼へ 05/04 柏餅の太い葉脈メス煮られ : 波多野爽波 ~~割礼の日の記憶あらたに 05/03 ゆたゆたと泡
【タイム食句】 04・26~04・30
04/30 桜鯛かなしき目玉くはれけり : 川端茅舎 ~~嘘泣きよりも大嘘に勝て 04/29 箸茶碗こともなく持ち両の手の互(かたみ)に知らぬ左右の世界よ :照屋眞理子 ~~真理とは神のくしゃみでやじろべえ 04/28
照屋眞理子第3歌集『恋』
照屋眞理子さん、第3歌集『恋』。 俳句の須川洋子さんの遺志をついで 『季刊芙蓉』の代表となったばかり。 俳句にかたむいてるとばかり思っていたのに、 すぐにも短歌集をだすとは、精力あまりにあまって。 ・人間の皮猫の皮かりそ
【タイム食句】 04・21~04・25
04/25 ふらいぱん声にして言うふらいぱん壁に掛かりてふらいぱん静か : 今井恵子 ~~鉄製の取っ手絶叫大やけど 04/24 困るほど筍もらふ困りをり : 加藤かな文 ~~でっかい鍋が無くてゆがけん 04/23 精
<詩客>に ~~オーラルリンダ~~
ネットサイト『詩客』にお声がかかって、 4月19日号の短歌コーナーに 10首掲載されています。 歌集三冊目の『くわはんか』を出して以後は、 玲瓏の歌会もほとんど欠席。 今回のようなかたちで、 面識のないいろんな方から批評
【タイム食句】 04・16~04・20
04/20 うぐひすや家内揃うて飯時分 : 与謝蕪村 ~~めいめいちがう冷食をチン 04/19 春一番ぶちまけられたタマネギが青くてちっこいちんこをたてる : 植松大雄 ~~恥らいの薄皮そっとこわがらず 04/18 玉葱
【タイム食句】 04・11~04・15
04/15 皿の上にホタテが残っていたことをみんな知ってて「またね」と笑う : 飯田和馬 ~~はまぐりの大あくびして蜃気楼 04/14 石窯のピザやわらかき受胎かな : 三好磯菜 ~~まだ触れもせであつき予兆が 04
【タイム食句】 04・06~04・10
04/10 食卓にじやらりと鎖鳥雲に : 伊藤径 ~~スパイスそろえ縛りを
・用足すに大小のある日永かな : 主水
食句塾。 ・用足すに大小のある日永かな : 主水 席題『大』。 わずかの時間でのこのケッサク。 けっさくやわ、ほんと。 春風駘蕩たる気持よさ。 俳句だからこそ味わえる気分。 ほとんどのメンバーからNO!の評。 ・あの本屋