熊本、鳥取と地震は止まない。 室生寺も太古の室生火山帯の中心、 このような山岳幽邃の地に1400年前、 空海、最澄、修円ら若者たちが歩き回っていたのだ。 金堂は大きく開け放たれていた。 激しい雨音と風を巻き
カテゴリー: 本 周辺
『記紀に游ぶ』 小黒世茂
地震がつづく。 気象がふつうではない。 雨、風、が異常であれば、意識がむかう。 現在の暮らしが突然場面展開であらわれたのではない。 現代は古代とつながっている、おもってる以上に。 そのことに気付かされてくれるのが 『記紀
四ツ谷龍 句集
四ツ谷龍さんから句集が届く。 『夢想の大地におがたまの花が降る』 昨年は、『冬野虹作品集成』全三巻をまとめられた。 それぞれのタイトルは 『雪予報』『頬白の影たち』『かしすまりあ』 句集のページをひらくと、 連作が小さな
『その辺の問題』
いしいしんじの本を読んでいる。 『その辺の問題』 1998年 『ある一日』 2012年 『京都ごはん日記』2014年 『その辺の問題』は中島らもとの対談だから、 電車で読むにはピッタリなんだが、 ええ年こいて吹きだし
秋から春に季移り
今ちょうど読んでいる 『風狂始末』 梅が香の巻 初折裏 10句目 露を相手に居合ひとぬき 秋 11句目 町衆のつらりと酔て花の陰 春(花の定座) 秋から雑をはさまずいきなり春に季移り。 露が秋の季語なんですが、 花
芭蕉の個展離れ
両吟歌仙で54巻。 三吟が2チーム進行形で10巻と4巻。 ほかにタイミングで巻くこともある。 お盆で身体がダレダレ。 ちょっと歌仙の本もあらためてひらいてみるか。 『芭蕉の風雅』 長谷川櫂 『芭蕉の方法』 宮脇真彦 『冬
『あたらしい短歌、ここにあります』
『あたらしい短歌、ここにあります』 ユリイカの特集。 吉田隼人 (前略)〜それこそ「作品と作者と<物語>」を無前提に 「事実」として一緒くたに扱いたがる奇妙な習慣がちょっと やそっとでは揺るがないという、その<私性>のし
いしいしんじの文体
『食魔 谷崎潤一郎』 坂本葵 著 『京都ごはん日記』 いしいしんじ 著 はじめてのいしいしんじ。文体がそうなんですね。 野坂昭如、町田康、につながる大阪しゃべり饒舌系。
吉増剛造 『我が詩的自伝』
吉増剛造 『我が詩的自伝』 語り、現在進行形の語り尽くし。 2016年 77歳 6月から東京国立近代美術館で 『声ノマ 全身詩人、吉増剛造展』 (6・7〜8・7) ふらんす堂通信 吉増剛造「蕪村心読」①〜⑧ 141号 (
空海本を二冊つづけて
空海本を二冊つづけて 『空海入門』 竹内信夫 1997年 『空海』 高村薫 2015年 1200年前のこの男に会いたい。 何冊の空海本ひもとけど、空と海。