季刊21号「昼寝覚手の水掻きがきえちゃった」主水。 「文字摺りの恋するたびに細く咲く」案山子。百人一首 から本歌取り。腕を上げる。句会の天は「天寿とはおも えど去年の紺ゆかた」翠胡。玉庵の読みが句を立たせた。 (食句塾)
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吟行・新世界 : 食句塾
4時間滞在。先行イメージきついので発想パターン化で 苦吟。花梨「わだかまり酢がとりなして鱧の皮」。大阪 語るなら『鱧の皮』。「こわいもん見たい見せたろすっ ぽん首」「どて焼きのすじを分けあう男娼ふたり」大象。 (鱧の皮)
不倫にも走れず筍飯くらう(玉庵):食句塾
なんで筍飯やねん。ようわからんので逆選。不倫も筍も 世間にでた時点で終わり。作者のオチをきいて、いたく 納得。お気楽な句会。1枚写真をみて全員が俳句をつく る企画も大好評。「筍の臍の緒を切る山寒し」磯菜が天。 http:
○○屋の○○春の夜どれがほんと : 食句塾
毎回虫食いで遊ぶ。万太郎の有名な俳句なのでもちろん 正解当てではなく、発想の訓練。豆腐屋の豆腐?提灯屋 の提灯?鰻屋の鰻はどやろ。天然はどれ?まぁここが限 界。「枝折れば咬みますとあり八重毛虫」三甫が食句賞。 http:
蛇口より春の小川がとまらない : 菜摘
食句塾。「人声のクラリネットや春の闇」翠胡。音域が 人間に近いので錯覚する。「若ごぼう煮るお家あり揚げ を買う」をかし。ほのぼの笑ろてまう。この味、関東人 にわかるかな?「鰻重を待つことしばし黄砂ふる」大象。 http:
黄霊芝(コウレイシ) : 台湾の俳人
食句塾の季刊誌で<私の好きな俳人>コーナーがある。 三甫さんがとりあげた俳人のことは初めて知った。「デ ング熱見舞ひは電話もて慇懃」。軽く毒をきかせたユー モア。本日の食句賞は主水「弁当をたためば雪の降車駅」。 http
兼題「すし」「サラダ」 : 食句塾
初句会。「熟れ寿司の樽を小脇に寝正月」。かかしさん の実家は餅屋。年末は寝る暇も食う暇もなくさんまや鯖 の一口大の熟れ寿司を樽からめいめい摘んでは休まず、 正月を迎えた。「七草のサラダ昭和のうすみどり」磯菜。
汁の郷何処も菜の蔕を食い:年間ショック賞
食句塾忘年会。恒例の年間大賞を全員投票で選ぶ。2次 予選通過43句にメンバーが推薦の弁を熱っぽく語る。 今年は<農への回帰><もったいない>が意識された年。 それを象徴するにふさわしい句が選ばれてこそ<食句>。
熱燗や中古ギターの古賀政男 :食句塾
席題<中古>。古賀政男がでてくるかぁ。縄のれんの流 しと読んだけど、作者磯菜は飲み屋においてあるギター を所在なく、というシーン。「酢の牡蠣を喰らいその夜 の雨けぶる」翠胡。「小春日や中古中古の同窓会」一計。
食句塾吟行 : 王子動物園
麒麟が黒く長い不気味な舌を踊らせ鉄を舐め続けること や、象にも垂れる乳房があることを発見。蝙蝠、白蛇も 必見。「黄落や駝鳥は大女優然と」主水。「影長き象の 背中や秋六甲」磯菜。「白孔雀拡かば秋の来迎図」翠胡。