(前略) 〜アメリカというのは思想的に十九世紀がない国です。 これに対し、ヨーロッパの特徴をつくっているのは 十九世紀のロマン主義です。(中略) ヨーロッパは多くの戦争を経験することで、人間には 非合理な要素があることを
カテゴリー: 本 周辺
『元気が出る俳句』倉阪鬼一郎
<句会の高点句より、一点しか入らなかった句に凄い句がある、 とよく言われます。そんなきらりと光る句を、 本文から探し出してみてください>。 まえがき通り地獄点句のアンソロジー 『元気が出る俳句』倉阪鬼一郎。
『今日の午後、短歌部へ!』千葉聡
『今日の午後、短歌部へ!』 千葉聡 ・友達に変顔見せ走り去る 生まれたての火が恥じらうように ”青春とは何だ”の <エッセイ+短歌+アンソロジー> 汗むんむん爽やかバージョン。 ずらずら短歌びっしり形式はもうそろそろ見な
『楽園のカンヴァス』
『楽園のカンヴァス』原田マハ著。 アンリ・ルソーの『夢』。 これにそっくりの『夢をみた』の真贋をめぐって、 この下図にピカソの青の時代の作品があるのではないか? いや、ひょとしてMoMAの『夢』も贋作では? その下にこそ
折口信夫・柳田国男の両吟
本棚の隅っこに平成11年『すばる』11月号。 雑誌をとりおくことはまず無い。なんでかな。 丸谷才一+大岡信+岡野弘彦 「三吟歌仙 花の大路の巻」が掲載されていた。 ちょうど、怪斗との両吟のさなか。 付けに詰まっていたので
恩田侑布子『余白の祭』
ドゥマゴ文学賞の恩田侑布子『余白の祭』。 俳句評論ですが、雪舟の「秋冬山水図」を莊子をひいての読み解きなど 美術の手さばきが新鮮。 アナホリッシュ国文学 第5号は俳句特集。 ここにも恩田の評論が掲載されています。 芭蕉を
『知の武装』 手嶋龍一・佐藤優
21世紀のいまの安全保障の主戦場は、 サイバースペースとアウタースペース。 ネット空間と宇宙空間、この2つになってきています。 CIA元職員、エドワード・スノーデンは サイバースペースで目覚めた21世紀アナーキスト であ
『青春と変態』会田誠
スカトロ系の趣味小説かというととんでもない、 極めて王道をいく真っ当な青春文学。 書いたのが1993年。 すでに、「あぜみち」「犬」「・・キングギドラ」の発表後。 森美術館で「犬」に対して、 <ポルノ被害と性暴力を考える
失われた神話をもとめて
~~ 人間の生活や社会や文化は、源流に遡って行けば行くほど、 姿形が似通って来る。この、いわゆる人間の原風景のことを、 我々は「神話」と呼ぶのだろう。 森村泰昌がトルコ映画『蜂蜜』を観ての批評の書き出しです。 (森村泰昌