06・05 犬二匹まひるの夢殿見せあえり : 安井浩司 06・04 六月の雨は点線 枇杷の実をなでてコトリと色味を増しぬ : 山田恵里 06・03 ゲルニカに音を加える大夕立 : 杉本青三郎
<遊行一句 −2027> 2027/05/26~05/31
2027/05/31 さみだれや大河を前に家二軒 : 蕪村 2027/05/30 端居してただ居る父の恐ろしき : 高野素十 2027/05/29 コールセンターわたくしだけが知る川鵜 : 山
<遊行一句 −2026> 2026/05/26~05/31
2026/05/31 孤独にて初夏の遊園地の類人猿(チンパンジー)の最敬礼をうけゐる : 塚本邦雄 〜『日本人霊歌』 2026/05/30 飲む針の数にたぢろぐ夕立かな : 生駒大祐 2026
<遊行一句 −2025> 2025/05/26~05/31
05・31 蛆として白き命を賜りぬ : 涌羅由美 05・30 ペガサスは私にきっと優しくてあなたのことは殺してくれる : 冬野きりん 05・29 ボヘミアンネクタイ若葉さわやかに : 万太郎
<飲食一句 2027> 2027/05/26~05/31
2027/05/31 麦の穂を力につかむ別れかな : 芭蕉 ・・・(陰暦)五月八日の作。この年の十月十二日永眠。五十一歳。 2027/05/30 ジンリッキー薄暑の扉肩で押す : 津田このみ
<飲食一句 2026> 2026/05/26~05/31
2026/05/31 口論にサイダー持つて加はりぬ : 山口昭男 2026/05/30 アクエリとポカリを割って注いだら故郷の空の色が生まれた : 白野 2026/05/29 鮒ずしや彦根の城
<飲食一句 2025> 2025/05/26~05/31
05・31 半欠けの氷砂糖を口うつす刹那互いの眼の中に棲む : 松野志保 05・30 わが舌をげそ吸盤の吸ふあはれ : 小澤實 05・29 減ることと満ちゆくことの等しさの紅茶を飲むという経験
<アートな一句 2027> 2027/05/26~05/31
2027/05/31 さみだれの芭蕉とバッハよく歩く : 田中亜美 2027/05/30 中つ世へ曲がり込みたる青田道 : 天野小石 2027/05/29 候といくたび謡ひ能涼し : 和田華凛
<アートな一句 2026> 2026/05/26~05/31
2026/05/31 死蛍に照らしをかける蛍かな : 永田耕衣 2026/05/30 くずされる蟻塚のなか劇場として使われたひと部屋はある : 土井礼一郎 2026/05/29 空海の裸形蛍火
<アートな一句 2025> 2025/05/26~05/31
05・31 柿の花それ以後の空うるみつつ人よ遊星は炎えてゐるか: 塚本邦雄 〜『森曜集』 05・30 白壁に蛾が当然のやうにゐる : 矢口晃 05・29 我々は並んで帰る(エロ本の立ち読みであ