帰りに蕎麦屋でカタログ読んでたら隣の見知らぬ大和人 から「毎年やからもう見るもんなんかあらへんやろ。そ んなんやったらメトロポリタンか大英博物館の方が日本 の珍しもんありまっせ」。地下食堂は桃谷楼さんのお店。 (混雑状況
カテゴリー: セサミ日記
遠くのパン屋より近くの豆腐屋
<遠くの豆腐屋より近くのパン屋>でもいい。要するに わざわざ取り寄せしたり行列してまでパンや豆腐は買い なさんな。近所に有名でなくても誠実に造っている店は あるはず。タケウチの黒ごまあんパンが買えずクヤジイ。 (ブランジ
やっと読みました『園芸家の一年』
カレル・チャペックの傑作は1929年が初版。園芸マ ニアのエッセイでありながら世界中に翻訳されたとなれ ば立派な古典。ゴマ栽培で土に接するようになり、とう とうこの本を手にとる穏やかな気持ちに。ゴマに感謝だ。 (本)ht
小山進のレシピたっぷり『アーモンドバイブル』
洋菓子材料のイシハラさんから本が届いた。アーモンド だけにテーマをしぼった専門書。といってもパティシエ 小山進の豪華レシピ写真をみるだけでドーパミンが湧い てくる。小山ロールのシンプルに込める奥義を知りたい。 (本)ht
芥子の甘い香りは生霊の匂い
和田萬工場では芥子の実の焙煎もする。馥郁たる香りが 漂う。源氏物語、六条御息所の生霊が嫉妬から葵の上を 呪い殺す。それに自身が気づくのは護摩焚きの芥子の匂 いが髪に染みこんでとれないから。芥子の香りは蠱惑的。 (護摩焚き
『山口とうふ』はどんな<ひろうす>つくる?
<ゆばとうふ>で行列。おもろい豆腐もいっぱいある。 作り手の元気よさが伝わってくる。ひろうすの材料にも 研究熱心。ところで関西で飛龍頭、関東で雁擬き。ひら がなの”ひろうす”の響きがゆうるりしてよろしいなぁ。 (山口とう
ラサは探検家、宗教家の羨望の的
『チベットからの遺言』。100年前に仏典をもとめて 秘境に旅立った二人の若者の存在はそれほど知られてい ない。野望でもなく無私のつきあげる情熱であったとす ればそれは宗教心なのか?空海スケールは無いとしても。 (本)ht
大阪で芭蕉は死んで蕪村が生まれた
和田萬の黒ごま饅頭を造ってもろてる『冨久屋』の名物 は<蕪村最中>。お店のある都島のほん近くで蕪村が生 まれた。俳人をテーマに原料と形に工夫を凝らした和菓 子。芭蕉の辞世<旅に病で夢は枯野をかけ廻る>も大阪。 (冨久屋)
株暴落の後の老松町骨董祭をブラブラ
閑散としてどの店もご主人自身が骨董品状態。もう見た ら欲しなるから目ぇつむって通りを早足で。エジプト発 掘系の超小型の塑像。嘘くさい。観光地土産やけど、箸 置きに見立ててゲット。いつまでたってもゲテモノ買い。 (骨董街)
四六蕎麦をメニューに書くのがエライ
天六『清水』。十割、二八のほかに四六。ほとんどの蕎 麦屋は四六でっせ、と告発ちゅうか、それでも安うてお いしかったら毎日食べとなりますやろ、という心構えが 見えてお見事。「葱胡麻蕎麦」はもちょっと考えた方が。 (清水)h