でっかい。四角い西瓜が<ほぉ>、こっちは<うわぁ>。 奈良美智の女の子の頭みたいや。子供の頭ぐらいある事 と全体の表情がどっか不機嫌そうなんやけど、クイッと 残像に留まる印象。味まで現代美術風。河内長野の農園。
カテゴリー: セサミ日記
「へそのゴマ村」構想 : 忍野村
富士を日本のへそにする、ゴマプロジェクト。企画の井 上敦夫さんは尾崎豊のバンドリーダーの経歴あり。農と は無縁だった人物。地元をかきくどいてはじまった栽培 も2年続きの難行苦行。男たちよ、浪漫をうたい続けよ。
<オクソン> : ミートパイ
毎年りんごが熟するこの時期になるとオーナーの山口さ んが自らの手で届けてくださる。青森鰺ヶ沢・今さんの 林檎、和歌山粉河・中田さんの玉葱、黒毛雌和牛の肉。 屋上ではバルサミコ酢を樽で熟成。凝り凝り度数、満点。  
キム・ホノ : ギャラリー縄
オブジェで破壊と遊びの精神を発揮する作家でも抹茶茶 碗のやんちゃぶりが難しい。キムの茶碗は色遣い、高台 なにもかも滅茶苦茶やけど土と戯れる姿勢に尊厳が滲ん でる。なんでも真剣に遊ばんと人間性がモロにでてくる。  
<多古八> : とんぺい焼
南森町ののれん横町。いつも客がいない。お好み、焼き そばどれも技あり上ランク。鉄板担当はでぶっちょやけ どコテ捌きが軽快で暇な時間も研究熱心。こんな隠れた 名店無いと思てたらどうやらどこかの支店らしい。残念。
『ゾウ!』 : スティーヴ・ブルーム 写真集
エレファント達はエレガントに泳ぎもするし化粧もする しセックスもする。当たり前か。「ゾウは人を朗らかに させスピリチュアルにさせ、世界は人間を中心にできて いるのではなく、人間は世界の一部だと教えてくれる」。
市川おもちゃ : 鈴成座
大衆演劇は歌舞伎のかぶきすぎた流れ。せやない、炭鉱 地区の娯楽で発生した新しいもんやと案内人が宣う。一 族郎党でさすらう生活様式はジプシーフラメンコに通底 して濃い輪郭の貌を生む。化粧だけでは化けられん凄み。  
夏目陽介 : 根来漆
漆作家は時間のサイクルが違う。瓶子をお願いして2年 は覚悟。漆の乾燥は水分を蒸発させるのではなく、酵素 の働きによるもの。自然の不思議パワー。山彦と海彦。 どちらも大阪のいらちなあきんどには遙かなるあこがれ。
<饂飩倉> : アルプスの少女ハイジ
京阪沿線は饂飩屋のメッカ。大和田の評判店。戸をあけ た瞬間、ホストクラブの出番待ち?スタッフはバイトや ろうけど4人中3人がいかにも。てんこ盛りうどんのネ ーミングといい価格といい、なかなか突き抜けてまっせ。
堤幸彦 監督: 『自虐の詩』
漫画原作の舞台も通天閣やったかなぁ。シャブ中になっ たヒロインが幻覚に襲われるシーン。一万円札絵柄の鳳 凰がするりと飛び上がった、とその瞬間羽が抜け落ちて ずるむけ裸の鳥がひつこぉ顔をつっつきまわす。圧巻や。