今回の東洋陶磁美術館では黒田泰蔵の陶芸の 全貌を紹介するものではない。 芸術家の真理を追い求める哲学思弁といえる 極めて高純度の詩的エリアとなっている。 ・白磁の究極はつくらないこと。 ・円筒の理想は、みるものでも見せる
カテゴリー: アート周辺
『罪の声』
35年前の<グリコ森永事件>。 私の生業である胡麻の製造業も 大手菓子メーカーとの取引関係は深く、 大胆不敵な劇場型犯罪に、異常な興奮を伴う 困惑の毎日が続いていた。 この事件をモデルにフィクションとして 犯行を詰めてい
「チジキンクツ」 BIWAKOビエンナーレ
礼拝堂の床一面に並べられたコップ。 息を詰めていると宙の奥処から 玲瓏たるひびきが漏れ聞こえ、 やがてかさなりあって不思議なリズム。 「チジキンクツ」 地磁気+水琴窟 赤松音呂の造語である。 地磁気は地球上に偏在しながら
鬼滅厨と振り蕎麦
鬼滅厨、てわっけのわからん言語が氾濫しとるが、 みな観たるアニメ、われも見てみんとて。 <がきデカ>を頂点として、 以後一切、漫画の類に近づいておらんので、 コメント資格がないが、この作画は雑すぎる。 お口直しの蕎麦。
藤蔵と織太夫
藤蔵と織太夫、太棹と浄瑠璃の即興、 仕掛け合いのスリリングな興奮はライブでしか。 <奥庭狐火の段> 舞台は諏訪湖。 この夏、諏訪大社の古層に触れてきたばかり。 妙にリアルに蘇る。 藤蔵が太棹をヒュ〜とすりあげ、 ノイズ音
BIWAKO BIENNALE 2020
BIWAKO BIENNALE2020 先週は水曜休みに彦根会場で失敗。 今日はまず近江八幡会場へ。 回数を重ねるごとにレベルが格段に上がっている。 公の助成に頼らず、孤軍奮闘でよくぞここまで継続。 近江八幡のお屋敷、土
沢村さくら、二十周年記念の会
曲師とは浪曲三味線。 沢村さくら、 二十周年記念の会が文楽劇場で。 玉川奈々福、真山隼人との三人トークで 関西節と関東節の違いを。 関東は定型俳句、関西は自由詩。 実演されると、なるほど。 このマイナーすぎる世界で 頑張
「相撲道」
ひとり宇良応援団としては見逃せない映画 「相撲道」 本場所ではとれない<砂かぶり>席、 いっちゃん前で土俵をのけぞって仰ぎ見。 神様が降りてくる神聖なる土俵は 場所たびに新しくつくられる。 その作業の美しいこと。 残念な
「無言館」
野見山曉治が動き、窪島誠一郎が護り続けた 「無言館」。 ==<非国民>に夢あり== 絵などクソの役にもたたん。 罵倒、嘲笑、蹂躙。 非国民なる言葉は、 いったい何者がどういう人格に対して 発することができるのだ。 「それ
黒田征太郎展:enoco
黒田征太郎展:enoco (10/31まで) 黒田泰蔵 展:東洋陶磁(11/21から) 夕焼けのろおじ(路地)にしゃがんで、 ローセキのちびるまで道いっぱいに落書きした 時間が蘇ってくる。 ノスタルジーは未来への鍵穴。