10・25 獣肉を男同士で喰ふことの罪╱そののちのあひみての罪 : 小佐野彈 〜〜膝つきて喉元深く罰を受く 10・24 もう種でなくまつさをに貝割菜 : 永田耕衣 〜〜繭の少年そろそろでようか 10・23 「ブロッコリー
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
食句塾 季刊誌62号
食句塾 季刊誌62号 ワイワイガヤガヤ時間 ・恥ずかしいものを花野に置き忘れ : 飛白 ・豆ご飯父の茶碗で食べる母 : 咲也 ・生身魂僕の定食だけこない : 主水 ・ゆきずりに冷やしトマトにされました:
【 タイム食句】 10・16〜10・20
10・20 蕎麦よりも湯葉の香のまづ秋の雨 : 久保田万太郎 〜〜しっぽくあればそれと熱燗 10・19 上顎に桃の天然水触れて立ち現れる不可触の桃 : 吉岡太朗 〜〜透明のコーラでうがい吐き出し用 10・18 梨に楊枝U
【 タイム食句】 10・11〜10・15
10・15 病みませるうなじに繊きかひな捲きて熱にかわける御口(みくち)を吸はむ : 与謝野晶子 〜〜南極の放置されたる護謨人形 10・14 秋冷や粥にそへたるちりれんげ : 三橋鷹女 〜〜ずぶとりは振りはかなに揺れる
・恥の多い冒頭ですが新走 : 主水
食句塾 10月例会 第229回になる。 今回も新人が初参加。今年になって2名増えた。 といっても全員揃っても15名。 こじんまりして句会には最適の人数だ。 ほかの句会では無視されるような2句が 最終の天の句の決戦選考にの
【 タイム食句】 10・06〜10・10
10・10 モナリザに八重歯とろろ汁好きそう : 三好飛白 〜〜口角上げる日々のたしなみ 10・9 別れたと遠くに聞いてあのひとのニッカの壜を棚に眺めつ : 蔦きうい 〜〜モルトからもっぱらバーボンハイボール 10・8
【 タイム食句】 10・01〜10・05
10・5 口づけは肉と肉との戦いでレモンの味がするはずもなく : 川谷ふじの 〜〜血混じりの痰のむ覚悟昂る夜 10・4 血の音の昂るままに栗打つや : 堀本裕樹 〜〜カフカの城をモンブランする 10・3 肉まんを鋼箱はが
【 タイム食句】 09・26〜09・30
9・30 秋の蚊にゆふぐれの血がついてゐる : 鴇田智哉 〜〜ゼウスの神に尽きぬ欲望 9・29 とりあえずで買った百円均一の食器のままで町になじんだ : 戸田響子 〜〜おとなりは大塚家具の食卓で 9・28 栗飯の隙間の影
【 タイム食句】 09・21〜9・25
9・25 行きのバスでハナクソ食べていた男性を誰かに話してから忘れたい : 山川藍 〜〜終電に消化不良の顔ばかり 9・24 喉に沿ひ食道に沿ひ水澄めり : 岡田一実 〜〜肛門までも清き流れに 9・23 隣の人の胃腸の痛み
【 タイム食句】 09・16〜09・20
9・20 南瓜煮る門前町は路地多し : 同前悠久子 〜〜世界のかぼちゃ草間が産んだ 9・19 夭折、赦さないって。生き延びてしまったからには綿菓子も喰う : 石井僚一 〜〜ヤオフクでジェームス・ディーン切手投げ売り 9・