02/25 眠る前の漢方薬のとけてゆく粘膜の辺にわたしを流す : 東直子 02/24 春のかぜこんぺいとうが効きました : 田邉香代子 02/23 石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になり
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 −2020】02/16~02/20
02/20 鳥偏の漢字を交互に書く遊び すみれのいろのインク滴る : 山科真白 02/19 春はあけぼの商隊更にひむかしへ : 中原道夫 02/18 よのなかに 畏み思ふ 母父よ
【 タイム食句 ー2020 】02/16~02/20
02/20 青饅に絡まつてゐる蛸の足 : 江藤豊子 02/19 飲むなとも飲めとも主治医は触れずいて阿吽の呼吸(いき)をわれと通わす :山野吾郎 02/18 春キャベツ外葉二枚をどうするか :
【遭遇一句 −2020】 02/11~02/15
02/15 梅白し月光は人あたためず : 渡辺純枝 02/14 性欲を折りたたむときぶあぶあと植物園の匂いがよぎる : 郡司和斗 02/13 うぐいすのケキョに力をつかふなり : 辻桃子 &n
【 タイム食句 ー2020 】02/11~02/15
02/15 飼いていし兎を「今夜食べるぞ」と取り上げし父 今、墓にいる : 岡崎裕美子 02/14 人当たり柔らかく生き蓬餅 : 岩城久治 02/13 春夕べ皿を洗へば失するほどの嫌悪あり洗は
【遭遇一句 −2020】02/06~02/10
02/10 街路樹も凍る夜ふけに聞いてみる どこの星から来たのですかと : 松平修文 02/09 この道しかない春の雪ふる : 種田山頭火 02/08 あしひきのやまべにすめばすべをなみしきみ
【 タイム食句 ー2020 】02/06~02/10
02/10 嘘の記事慣れて厨の目刺焦げ : 山岡千枝子 02/09 <ニルギリ>は<青き山>なりニルギリの紅茶にしぼる印度のあをさ : 今野寿美 02/08 飯蛸やわが老い先に子の未来 : 小
【遭遇一句 −2020】02/01~02/05
02/05 春めきてものの果てなる空の色 : 飯田蛇笏 02/04 われひとりしづくも絶えてなほゐるはものおもふゆゑあした御不浄 : 坂井修一 02/03 にんげんの足跡凍てて月面に : 池田
【 タイム食句 ー2020 】02/01~02/05
02/05 こんなにも生きてしまった体かと酢味噌にからめ独活食みており : 松平盟子 02/04 立春や寝ね覆はるる酒の酔 : 三橋敏雄 02/03 母死にて友死にてわれは生き残り旨味増したる