11・30 百歳さして遥かならねば生姜湯を飲みさして讀むガルシア・マルケス : 塚本邦雄 〜〜エイズより肺炎で死ぬのはどうか 11・29 土佐脱藩以後いくつめの焼芋ぞ : 高山れおな 〜
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】11・21〜11・25
11・25 冬帽子脱ぐ駅弁の紐ほどく : 小澤 實 〜〜車窓の田んぼスマホでチェック 11・24 樹木希林のかなしいお茶漬けさらさらとたださらさらと思ひ出でたり : 今野寿美 〜〜
【 タイム食句】11・16〜11・20
11・20 霜ふりて一もと立てる柿の木の柿はあはれに黒ずみにけり : 斎藤茂吉 11・19 鴨鍋のさめて男のつまらなき : 山尾玉藻 〜〜あとは雑炊目もあわせずに 11・18 齧りゆく紅き林檎
【 タイム食句】 11・11〜11・15
11・15 振り向かず返事もせずにおでん食ふ : 高濱虚子 〜〜最後の砦も奪うコンビニ 11・14 ゆつくりと時間をかける破壊へと、たとえばジャンクフードの
【 タイム食句】 11・5〜11・10
11・10 雄ねぢややゆるみて支ふコンビニの棚に犇めく(遺伝子組み換えでない)食品 : 森井マスミ 〜〜防腐剤根性だけは腐ります 11・9 まだ夢を見てゐる牡蠣を食ひにけり : 関悦史 〜〜ジ
【 タイム食句】 11・1〜11・5
11・5 そば屋出て小ぬくもりあり十三夜 : 皆吉爽雨 〜〜171年ぶり後の月 11・4 アルコール、カロリー、糖質無しというビールの幽霊飲んでしまった : 穂村弘 〜〜足長の冬のお化けが慈
・たい焼きや枯葉のように売れ残り : 磯菜
食句塾。 吾亦紅、 俳句にはよく登場する。 われもこうありたい、か。 そういう潜在的な響きが好まれるのでしょう。 壺焼きの雲古、 さざえの内臓部のことですが、 意外にも、間違って解釈した者多数。 陶芸の壺の窯変でくっつい
【 タイム食句】 10・26〜10・31
10・31 煮られゐる鶏の心臓いきいきとむらさきに無名詩人の忌日 : 塚本邦雄 〜〜胸肉の北極南極往還記 10・30 浄土これ畳のへりにとろろ汁 : 攝津幸彦 〜〜今生の別れねば
【 タイム食句】 10・21〜10・25
10・25 はじめから食べるつもりはないけれどイチョウ並木に銀杏拾う : 井波真人 〜〜御堂筋芭蕉もここでうつ伏せり 10・24 髑髏みな舌うしなへり秋の風 : 高橋睦郎 〜〜味
【 タイム食句】10・16〜10・20
10・20 ユダの血のわれにも少し青蜜柑 : 石寒太 〜〜一点の染み腐敗は深く 10・19 顔ぢゆうを口となしつつ双手して赤き林檎を噛めば悲しも : 若山牧水 〜〜一本の食の管