3・5 春のゆき浴びる駅舎でもうしばらくカステラみたいな会話をしよう : 山田航 〜〜中指を押しかえしくるしめりあり 3・4 ひな寿司の具に初蝶がまぜてある : 金原まさ子 〜〜鱗粉激辛粗挽き胡椒
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
設えは、塚本邦雄ゆかりのものに
<世沙弥歌仙> 連衆は塚本邦雄ゆかりの面々。 設えを変えてみました。 邦雄の書を二枚。 ・詩歌てふこの夕映にわたり来て鶴のこゑしたたかに蒼し ・石鹸を積みて香る馬車馬坂のぼりゆけり ふとなみだぐまし日本 十二葉の版画は、
・品定め受けて雛の面やつれ : りえこ
食句塾、春の吟行。 高取の<町家のひなめぐり> ・品定め受けて雛の面やつれ : りえこ ・雛の壇高きに上るほど暗し : 主水 ・にんげんのいとおしくみえるひなめぐり : 磯菜 ネタが豊富な吟行となりました。 ちょうど春雨
【 タイム食句】02・26〜02・28
2・28 錠剤は青が効きさう風花す : 金原まさ子 〜〜五感すべてをカプセルまかせ 2・27 爛らたる焼林檎食す二月尽 他界にはまた他界あるべし : 塚本邦雄 〜〜徘徊はゼロ・グラビ
【 タイム食句】 02・21〜02・25
2・25 90分食べ放題をがいな男ががいに喰らいぬ : 倉益敬 〜〜男メシガチでがっつく草食系 2・24 壺焼の腸勾玉の原型か : 山咲臥龍 〜〜怪し緑に奥処うごめく 2
【 タイム食句】 02・16〜02・20
2・20 水洗いして大根を無罪とす : 松井国央 〜〜しらけたセリフで白切り通す 2・19 海底に眼のなき魚の棲むといふ眼の無き魚の恋しかりけり : 若山牧水 〜〜浮き上がり薄
【 タイム食句】 02・11〜02・15
2・15 高校生カップルの削るロングパフェに隠れ給える誕生釈迦像 : 笹公人 〜〜べつべつにあるきだそうよ唯我独尊 2・14 うどんつるつるつると共に老い : 谷口幹男 〜〜き
【 タイム食句】02・06〜02・10
2・10 フーコーの拳(フィスト)ギリシャは腸(わた)温き : 関悦史 〜〜ろくろ首のスカルで遊ぶ 2・9 ひさかたの雪の白さの握り飯なぜか記憶のメロスは全裸 : 雪舟えま 〜〜約束を似非認知症また
<ふらんす堂通信>
<ふらんす堂通信> HPはのぞいたことはありますが、 ほんのたまに。 だれかのツウィッターで、この季刊誌のことを知りました。 早速、会員申込み。 138号、139号を読む。 俳句総合誌や結社誌から面白い原稿を選抜紹介して
【 タイム食句】02・01〜02・05
2・5 ひとり居て卵うでつつたぎる湯にうごく卵を見ればうれしも : 斎藤茂吉 〜〜立春すぎ立ちっぱなしの半熟 2・4 友死すや啜りて牡蠣のうすき肉 : 小澤實 〜〜腕に刺さったヘロイン