マーク・ロスコの赤が彼岸をのぞく赤というなら、 南の赤は生命の源から光いずる赤、 あかむくれの魂の赤である。 ジャワ・ジャカルタの虐殺によって あらかじめ失われた父となったその遺伝子には 「シユツサンイカガイカニナヅケシ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 05・01〜05・05
5・5 竹の子のうしろの夜が紙のやう : 鴇田智也 〜〜突ったて破るむかしむかしは 5・4 雑草の味を知るかと雑草にすごまれる どこへ行けというのか : 虫武一俊 〜〜纏足に踏みつけられるすみれなど
ふらんす堂通信 152
ふらんす堂通信 152 :: 書評担当がそれぞれ 『寒林』岡井隆、 『甕 Amphora』高山れおな、 『一夜劇』竹岡一郎・・・ *女の俳句は「肉体」二十句・・・ もちろんさらに過激な、 *BLな俳句⑰・・・ どれから
【 タイム食句】 04・26〜04・30
4・30 朱欒ころがる四月の卓にシュールサンボリスム論じてすでにたそがれ : 塚本邦雄 〜〜Tシャツ脱げば薔薇十字の刺青 4・29 春の宵歯痛の歯ぐき押してみる : 徳川夢声 〜〜寒林のごとさみし歯ならび
【 タイム食句】 04・21〜04・25
4・25 吐瀉のたび身内をミカドアゲハ過ぐ : 佐藤鬼房 〜〜拳ひらけば蝶々のウロコ 4・24 口移しにもの食ふほかを知らざりし子らは空飛ぶ鳥となりたり : 都築直子 〜〜調教の動物園の春あはれ 4・23 花過の海老の素
『サンデー毎日』 星曜秀歌館
1980年代、『サンデー毎日』に 歌人、塚本邦雄が選ぶ俳句投稿欄があった。 そこで活躍した下村尤二さんを囲んで 7人落花に集い、紹興酒七酔人となる。 ・荒南風の頸動脈を剃上ぐる : 尤二
【 タイム食句】 04・16〜04・20
4・20 午前一時加賀落雁の紅色の粉をはらへる紙薄じろし : 葛原妙子 〜〜なに欲しい舌の乾きの先さぐる 4・19 足あげたまゝ永久に汐干狩 : 阿部青鞋 〜〜ちちょっと馬刀貝ここ
【 タイム食句】 04・11〜04・15
4・15 給食を残してしまう桜かな : 曽根主水 〜〜真っ白な脱脂粉乳あふるる喉 4・14 シナモンの香りの
【 タイム食句】 04・06〜04・10
4・10 メイドからメイドにわたすスプーンがあつめる春の祝祭のうた : ひぐらしひなつ 〜〜土筆摘む罪なき少女ら突つきあふ 4・9 胃に森があり花守が泣いている : 田島健一 〜〜散りいそぐべ
食句塾 春の吟行 @中之島公園
食句塾 春の吟行 @中之島公園 ・花見ニモユカズ白湯ススリ笑ッテヰル : 菜摘 ・一線は超えてみるもの花筏 : 案山子 ・川筋に獅子の四頭二分桜 : 三甫 川の字に三が含まれている。二、三、四 ・・