11・10 カフカ去れ一茶は来れおでん酒 : 加藤楸邨 〜〜声ちかくなり顔でかくなり 11・9 サリンジャー死にし話題は牡蠣の殻開けて啜らむとする間に終る : 真野少 〜〜チャウダーに白い夭折すぐ沈む 11・8 ブラック
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 11・01〜11・05
11・5 メモ持ちてスーパーに菜買ひにゆく引き返せないことが人生 : 高野公彦 〜〜コンビニでおしっこボケのマーキング 11・4 長き夜やピラフ解凍して独り : 金子敦 〜〜虫の音絶えてチンに癒され 11・3 二十年かけ
食句塾 季刊誌合評会
食句塾 季刊誌合評会。 おやつが次から次に。 とらやは八知、 奈良美智グミは案山子、 三甫は自家製チーズケーキ、 菜摘はトリュフチョコ。 う〜ん、はじまらねぇ。 ・中元やたらい回しの母届く : 飛白 ・満月の夜に下男に
【 タイム食句】 10・26〜10・31
10・31 縁は異なものとぞみかん剥きあへる : 久保田万太郎 〜〜回る寿司屋で袖触れ合ふも 10・30 ミサイルの届ける街に働きてカフェは暮れゆく香に満たされぬ : 佐佐木頼綱 〜〜名乗りする先衰国の爛熟を 10・29
【 タイム食句】 10・21〜10・25
10・25 指で梨を数えるそれをくりかえす : 生駒大祐 〜〜見せ消ちという手品の明かし 10・24 描き終へたら食へばいい 麺麭も果物も魚も鳥も、そしてその花束も : 松平修文 〜〜蝶々と少女モデルで蜜の檻 10・23
【 タイム食句】 10・16〜10・20
10・20 白じろと虚根一本よこたえて人住まぬ家にもテーブル一台 : やまたいち 〜〜アルビノのガリバー族の月見かな 10・19 肩凝って気疲れかしら林檎に葉 : 越智友亮 〜〜刺繍人気でリストカットも 10・18 瞠(
【 タイム食句】 10・11〜10・15
10・15 刃を入るる隙なく林檎紅潮す : 野澤節子 〜〜紅葉踏むとき女人危うし 10・14 薄蒼き点滴瓶の真空をNIPPONIA NIPPON 飛び去ってゆく : 小佐野弾 〜〜だれがガラパゴスやねん絶滅絶叫 10・1
【 タイム食句】 10・06〜10・10
10・10 死ののちもみひらく鰯わたくしはこんなにたやすく加害者になる : 松城ゆき 〜〜冤罪を未生以前に蒙古斑 10・9 秋冷やチーズに皮膚のやうなもの : 小野あらた 〜〜ぺろぺろりんちょ足指の皮 10・8 ドトール
花博はコスプレの聖地に
花博はコスプレの聖地になっていた! 食句塾秋の吟行で鶴見緑地へ。 花博のあとの放置プレイで すっかり廃墟感萌え萌え〜。 そのうち、森のあたりになんか違和感。 コスプレ族がゾクゾクと・・・あふれかえって。 これはなかなかの
【 タイム食句】 10・01〜10・05
10・5 ものの種にぎればいのちひしめける : 日野草城 〜〜チェリーボーイ全員集合 10・4 舌裏にかくしておいた錠剤が果実の種になりますように : 鈴木美紀子 〜〜脳内に季はめぐりて花競う 10・3 つぶあん派こし