・ワインボトルの薄き汚れや秋暑し : 一計 立秋すぎての猛烈な残暑のなかでの食句塾 席題 : 瓶・裏・帽子 ・夏草や後ろの正面草間弥生 : 菜摘 野外の原色オブジェを連想してもええけど、 どんぐり眼の草間弥生本人が立って
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
・乗り換えは上へ上へと大阪駅 : 三甫
『食句塾』夏号・第33 批評会 ・剥いている部屋中まるごと夏みかん :菜摘 ・20まで黒子数える戻り梅雨 :案山子 ・スリッパの左足だけ重く梅雨 :弥華藍 ・傘に入るなり梅雨の音を私す :主
・さてもさても神話に全裸半裸かな : 主水
食句塾 兼題 : ゼリー ・ 裸 席題 : 盆踊り 裸といえば、 櫂未知子「ぎりぎりの裸でゐる時も貴族」 大阪のおっちゃんおばちゃんは 裸に金太郎腹がけがお好きです。 ・冷奴切りたる水の裸味 : 玉庵
ごきぶりが通るこの家の二遊間 : 主水
食句塾。兼題 『コーラ』 『遊』 ・手遊びがこうじて喜寿の庭師なり : をかし 震災ボランティアで高齢世代が活躍してます。 恥ずかしなから<手あそび>が読めない。 <てすさび>といわれ、ああそうやった。 もうこんな言葉さ
近松ものに橋いくつ
橋は、この世とあの世むすぶ橋。 はしごは大空にかけわたす端。 近松は心中にむかう二人のために この世の名残の橋をいくつ数えたあげたことか。 食句塾。春の吟行は大阪の橋づくしクルーズ。 ・桐の花近松ものに橋いくつ : 翠
クレーの高周波はミロと波動が近い
パウル・クレー。京都で展覧会。 神戸では、カンディンスキー。 ふたりはバウハウスで教鞭をとり、 美術理論の運動をすすめた同志。 全く同時期に開催するなら、共通券を発売するとか、 鑑賞アドバイスとして、同時開催アピールの協
陽炎や家族同然でしたのに : 鯛蔵
・陽炎や家族同然でしたのに : 鯛蔵 スリムクラブの漫才に、ふってわいた俳句です。 食句塾、今回は季刊誌の合評会。 やっぱり言葉ておもろいもんです。知らんこと、多い。 ロンゴロンゴ : イースター島で発見された独自の文字
・波打っていびつな春の大縄跳び
短歌や俳句になにができるか。 地震のあとに問われること。 がれきをとりのぞく太い腕が信頼できることも 一篇の詩があしたの希望をいだかせてくれることも 声高にいうこともない。粛々と。 俳句は役にたたない。無駄なこと。それで
佐保姫に千枚のクレープ供えたる : をかし
食句塾。 兼題 : クレープ・象 席題 : 影 毎回<虫くい>をする。 俳句の○○部分を埋める言葉遊び。 元の正解をあてることよりも、さらに飛躍した 発想があれば、おもろい。 今回は、佐藤鬼房「帰りなん春曙の○○へ」 全
ふくらみきって恋猫は四次元へ : 主水
食句塾 : 兼題=するめ・次 席題=馬 *俳句も短歌もツイッター以後つぶやくだけで ほうりだしている。 詩の形式から受ける恩恵を大切にしようね。 ・水仙の香に息づまり離村次ぐ : 翠胡 可憐な花の咲き乱れる自然が残る村。