04/30 陽炎がかたまりかけてこんなもの : 虚子 04/29 鉄道で自殺するにも改札を通る切符の代金は要る : 山田航 04/28 去勢してさあ革命を言ひたまえ : 鶴彬  
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句ー2024】2024/04/26~04/30
04/30 檸檬風呂に泛かべる母よ夢に子を刺し殺し乳あまれる母よ : 塚本邦雄 〜『感幻楽』 04/29 生前のひるすぎにゐて米洗ふ : 外山一機 04/28 煙草いりますか、先輩、ま
【 アートな一句 −2024】2024/04/26~04/30
04/30 東京をおまえの記憶そっくりにつくり直してわれわれが住む : 我妻俊樹 04/29 黒き蝶ゴッホの耳を殺ぎに来る : 角川春樹 04/28 朝な夕な揺蕩しつつすりきれることなき
【遊行一句 −2024】2024/04/21~04/25
4/25 山ねむる山のふもとに海ねむるかなしき春の国を旅ゆく : 若山牧水 04/24 行春や輪ゴムのごとく劣化して : 行方克巳 04/23 オレンジに発光したあれ背に歩くこの気持ちと
【 タイム食句 ー2024】2024/04/21~04/25
04/25 腸に春滴るや粥の味 : 漱石 04/24 とうめいな箸置きがあるかのようにかすかに浮いているしろい箸 : 三上春海 04/23 肉食であれ草食であれぷよぷよ : 小池正博 &
【 アートな一句 −2024】2024/04/21~04/25
04/25 花の肉啜る天衣は縫はずして : 小津夜景 04/24 「芸人になりたい」と言ったラジオネーム感傷ストーブは今何してる : 川島結佳子 04/23 鎌倉や歌声のする穴一つ :
【遊行一句 −2024】2024/04/16~04/20
04/20 触感は逃げ水ダライ・ラマである : 山本敏幸 04/19 わたくしは けふも会社へまゐります 一匹たりとも猫は踏まずに : 本多真弓 04/18 おちついてきいてうと
【 タイム食句 ー2024】2024/04/16~04/20
04/20 名古屋ではナルミ、ノリタケ競り合えどわが食卓にいずれも並ばず : 小塩卓哉 04/19 春愁もヤクルト一本分くらい : 中居由美 04/18 サフランの香り流れて少女らの料理
【 アートな一句 −2024】2024/04/16~04/20
04/20 めをほそめみるものなべてあやうきか あやうし緋色の一脚の椅子 : 村木道彦 04/19 カザルスの無伴奏チェロ筍剥く : 小澤實 04/18 ハ長調やイ短調の楽譜にも見えるが
【遊行一句 −2024】2024/04/11~04/15
04/15 意外と大きいんだなってきみの足を近所の川のように見ていた : 伊藤紺 04/14 春昼の顔見られつつ眼鏡買ふ : 森賀まり 04/13 ゆらぐのは春の逃げ水、踏んでゆく人もお