02/29 鳥葬くすぐったそうチック・コリア : 八上桐子 02/28 てのひらをかんざしのやうにかざす時マダム・バタフライの歌がきこえる : 斎藤史 02/27 絵描きにもなれず犬の匂いにもなれず : 酒井かがり
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2024】2024/02/21~02/25
02/25 いくつかのやさしい記憶 新宿に「英(ひで)」という店あってなくなる : 俵万智 02/24 性格が八百屋お七でシクラメン : 京極杞陽 02/23 死にたるはほしいがままに
【 タイム食句 ー2024】2024/02/21~02/25
02/25 来客のひとりはセロリもっている : 妹尾凛 02/24 らうたしと口に出すとき思い出す あの自販機のふるふるゼリー : 中野霞 02/23 湯気立てて蒸籠十段春の月 : 高田正子 02/22 ホンビノ
【 アートな一句 −2024】2024/02/21~02/25
02/25 鳥の巣で生まれた仏蘭西風のジャズ : 小津夜景 02/24 黒一色刺繍は死せる銀の蝶 新装開店ブティック・ブランキ : 倉阪鬼一郎 02/23 春を病み水平線に飢ゑてゐる : 関悦史 02/22
【遊行一句 −2024】2024/02/16~02/20
02/20 水ぬるむ自分のこゑを聞きながら : 鴇田智哉 02/19 同年の友逝きたれば骨のあり簡明にして影をともなふ : 杉下幹雄 02/18 息白し大阪弁と京ことば : 樽谷俊彦
【 タイム食句 ー2024】2024/02/16~02/20
02/20 鳥肉のあぶらが紙袋越しに にじんで しみて 原罪を負う : 土岐友浩 02/19 泊まる気で来よと白魚だよりかな : 布施伊夜子 02/18 このごろのきみの話にうなずいてのどを流れる一瞬の寿司 :
【 アートな一句 −2024】2024/02/16~02/20
02/20 触れるなと言わるる日々にエレベーターのパネルの点字粒立ちてをり : 梶原さい子 02/19 白が白汚してをりぬ春の雪 : 木暮陶句郎 02/18 紙と粘土を人はつくった人間が紙と粘土でできていたころ :
【遊行一句 −2024】2024/02/11~02/15
02/15 ほのぼのと春こそ空にきにけらし天の香具山かすみたなびく : 後鳥羽院 〜『新古今和歌集』 02/14 春隣毛皮に乳首あることも : 飯田龍太 02/13 鶏ねむる村の東西南
【 タイム食句 ー2024】2024/02/11~02/15
02/15 雪舞ふや鶯餅が口の中 : 岸本尚毅 02/14 明太子、とても美味しい。 産まれたい気持ちが口の中にあふれる : 田村穂隆 02/13 いつしかに水は眼を得て白魚に : 山田
【 アートな一句 −2024】2024/02/11~02/15
02/15 野火の奥に本能寺否金閣寺 : 石倉夏生 02/14 仏像に骨はあらねど直立の静けき群れのなかを歩みぬ : 吉川宏志 02/13 斑雪野へとびたきト音記号かな : 秦夕美 &n