02/15 春の家裏から押せば倒れけり : 和田吾朗 02/14 月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして : 在原業平 〜古今集 02/13 来世また瓦礫と会はん春の雨 : 関
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/11~02/15
02/15 暮れてきて八百屋がおろすシャッターにあらわれる青色のグラフィティ : 阿波野巧也 02/14 万策のキッチンカーや春の雪 : 三好飛白 02/13 レジ袋もらはずかばんの中へ持つ夕餉にいささかの禽獣の肉 :
【遊行一句 −2021】2021/02/06~02/10
02/10 みづからの極道面に変はれるを習近平(シージンピン)の歎く朝もあらむ : 島田修三 02/09 王寺へは次発先着梅三分 : 三浦三甫 02/08 ただひとり吾より貧しき友なりき金のこ
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/06~02/10
02/10 すりばちとすりこぎは対むめの春 : 有澤榠樝 02/09 かの酒は花なりしかな亡き人の酒器ことごとく花器となりたり : 小池純代 02/08 沈黙のそばにクレソン添へにけり : 龍翔  
【遊行一句 −2021】2021/02/01~02/05
02/05 散歩する水には映らない人と : 八上桐子 02/04 載ったのは応募原稿のワンカット 雑誌を囲み語らったカフェ : 千葉聡 02/03 祈るべき天とおもえど天の病む : 石牟礼道子
【 タイム食句 ー2021 】2021/02/01~02/05
02/05 手柄ばなしに賑わうひと夜の宴たけてほろほろとなまぐさし男は : 加藤英彦 02/04 にがにがしいつまで嵐ふきのたう : 山崎宗鑑 02/03 知らぬ間にわれは生まれて一粒の米も作
【遊行一句 −2021】2021/01/26~01/31
01/31 あのことを許したのがすべてのはじまりとわれら悔ゆべし遠からぬ日に : 永田和宏 01/30 鮫の目という終点のありにけり : 曽根主水 01/29 勝武士(しようぶし)といふ四股名
【 タイム食句 ー2021 】2021/01/26~01/31
01/31 とある夜の葱はひそかに傷つきぬ : 木村和也 01/30 歯ブラシをとめれば雨の音 生きていることにたびたび惚れなおす : 雪舟えま 01/29 さびしくて大きいつららをなめて見る : 室生犀星 01/28
【遊行一句 −2021】2021/01/21~01/25
01/25 淀川は裸の河だ あきらめが手のなかの水晶を蝕む : 大森静佳 01/24 夜咄や優しき友がネトウヨに : 高田亀歩 01/23 もう嘘はいはじと思ひき それは今朝 今また一つ嘘をい
【 タイム食句 ー2021 】2021/01/21~01/25
01/25 おほつぶの寒卵おく襤褸の上 : 飯田蛇笏 01/24 東京五輪に沸きたつ秋を缶チューハイほどの重さの胎児で、俺は : 魚村晋太郎 01/23 鯖缶のバカのあたりが壁ですよ : 榊陽子