01/10 風の線描かれて冬の絵となりぬ : 笹下蟷螂子 01/09 早朝に起きて出てゆくのみの部屋 線描ほどの淡さを持ちぬ: 北辻一廣 01/08 大津絵の筆のはじめは何佛 : 芭蕉 〜『俳
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2023】2023/01/06~01/10
01/10 インザ炬燵猪木腕折る動画見る : 高田亀歩 01/09 おいで、ここはまだ間氷期 わたしのより薄い手相の人はいないね : 鈴木晴香 01/08 0120てっぺんにつけ愛し合う :
【 タイム食句 ー2023 】2023/01/06~01/10
01/10 頼んではゐない牛すぢ少しだけおでんのだしに浮いてゐる夜 : 田村元 01/09 夜は雪になる予報あり酒にする : 桂米朝 ・・・俳号・八十八 01/08 雪子の下痢美しかりし細雪、
【 アートな一句 】2023/01/01~01/05
01/05 鉛筆で写すならマグカップよりティーバッグなるべく重そうに描け : 永井祐 01/04 半円をかきおそろしくなりぬ : 阿部青鞋 01/03 等伯はかなしみの風 吹くたびにスイングをする松も余白も : 坂井修
【遊行一句 −2023】2023/01/01~01/05
01/05 不思議なる音して去年の雪が降るきょーん、きゃーん、きゃーん、きょーん : 岡部桂一郎 01/04 初夢や金も拾はず死にもせず : 漱石 01/03 人がみな 同じ方角に向いて行く。それを横より見てゐる心。 :
【 タイム食句 ー2023 】2023/01/01~01/05
01/05 手つかずに残されし問い鏡餅 : 桃化 01/04 湖底の森からの土産、と乾魚を置きて帰りき 再びは来ず : 松平修文 01/03 死者二万餅は焼かれて脹れ出す : 高野ムツヲ
【遊行一句 −2022】2022/12/26~12/31
12/31 焼き捨てて日記の灰のこれだけか: 山頭火 12/30 季めぐり宇宙の唇のさざめ言しろく降りくる冬も深まる : 春日井建 12/29 うごけば、寒い : 橋本夢道 12
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/26~12/31
12/31 蕎麦に入れるニシン求めて大晦日の町をさまようヒートテックマン : 穂村弘 12/30 むまさうな雪がふうはりふはりかな : 小林一茶 12/29 白菜と鱈を土鍋に入れているストリップ劇場のある街で : 平岡直
【遊行一句 −2022】2022/12/21~12/25
12/25 とほい火事とてもしづかな内視鏡 : 高梨章 12/24 カレンダー売り場でコートを着て立てば偽の宮沢賢治みたいだ : 正岡豊 12/23 豚の死を考へてゐる懐手 : 北大路翼 &n