四葩がひらきはじめて 坐像の貌もほころぶ、ほころびすぎる。 2ヶ月ぶりの<びび句会> ヒキガエルが米倉涼子を連想する話題になって、 蛙の脚のエロスでもりあがる。
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2021】2021/05/16~05/20
05/20 黄の青の赤の雨傘誰から死ぬ : 林田紀音夫 05/19 去る人がひとりひとりに置いていくアドレスの無いやさしい手紙 : 山川藍 05/18 鳥籠のなかに鳥とぶ青葉かな : 渡辺白
【 タイム食句 ー2021 】2021/05/16~05/20
05/20 点滴はわが寝ねし間も青き血を薄めてやまずすみれの色に : 堀田季何 05/19 初鰹襲名いさぎよかりけり : 久保田万太郎 05/18 生前は無名であった鶏がからあげクンとして蘇る : 木下龍也
平井弘「乾季」作品二十首
平井弘「乾季」作品二十首 やわらかいなめらかな抽象表現で 地球上のあらゆる社会を覆い尽くす 空気の息苦しさと救済への狂おしさが、 うた言葉となって顕現。
【遊行一句 −2021】2021/05/11~05/15
05/15 心臓と心のあいだにいるはつかねずみがおもしろいほどすぐに死ぬ : 平岡直子 05/14 夏羽織侠に指断つ掟あり : 飯田龍太 05/13 くれなゐの薔薇ふふみぬ我病いやまさるべき時
【 タイム食句 ー2021 】2021/05/11~05/15
05/15 これよりの炎ゆる百日セロリ噛む : 野澤節子 05/14 鍋持って豆腐を買いに行ったとか知らないでしょと言われてはおく : 相原かろ 05/13 薫風や私の炒飯は無敵 : 塩見恵介
『究極の俳句』高柳克弘
・・・デュシャンが「モナリザ」に口ひげを描いて見せたのは (「L.H.O.O.Q」)、俳諧でいえば、「手鼻かむ音さへ梅の盛哉」の 書き方だ。デペイズマンやオストラニーニェという西洋の詩的手法と、 俳句の取り合わせとが、似
【遊行一句 −2021】2021/05/06~05/10
05/10 新しき相撲番付緑さす : 菊田一平 〜宇良、足取りで初日白星 05/09 なにゆゑに室は四角でならぬかときちがひのやうに室を見まはす : 前川佐美雄 05/08 水くらげ深さは空に
【 タイム食句 ー2021 】2021/05/06~05/10
05/10 星ひとつぶ口内炎のように燃ゆ〈生きづらさ〉などふつうのテーマ : 北山あさひ 05/09 なんとなく筍にある前後ろ : 早野和子 05/08 若きらの談笑を背で聞きながら蛸のからだ
【遊行一句 −2021】2021/05/01~05/05
05/05 終わらない だからだれかが口笛を嫌でも吹かなきゃならないんだよ : 中澤系 05/04 ゆく春やおもたき琵琶の抱心 : 蕪村 05/03 沈丁花の淡紫のしづむ午さがり未生の悪をなつ