塚本青史さんから新作毎にご恵送いただくがいつも2頁 読んで眠りに落ち翌日3頁戻って最後にたどりつけない。 三国志もジョン・ウーのおかげでやっと整理がついた。 静止画面多様の殺しの美学は『三匹の侍』がなつかしい。 『レッド
うまいもん不毛の奈良で蕎麦三昧
奈良といえば『玄』しかなかった時代からえらいもんで んな。3軒はしご。2軒はジャズが流れてた。蕎麦屋開 業人種のジャズ好み比率は異常に高い。求道精神が似て る。けどマイルスみたいに変化し続ける蕎麦屋は少ない。 (百夜月)
正倉院展にいったら馬鹿にされてしもた
帰りに蕎麦屋でカタログ読んでたら隣の見知らぬ大和人 から「毎年やからもう見るもんなんかあらへんやろ。そ んなんやったらメトロポリタンか大英博物館の方が日本 の珍しもんありまっせ」。地下食堂は桃谷楼さんのお店。 (混雑状況
遠くのパン屋より近くの豆腐屋
<遠くの豆腐屋より近くのパン屋>でもいい。要するに わざわざ取り寄せしたり行列してまでパンや豆腐は買い なさんな。近所に有名でなくても誠実に造っている店は あるはず。タケウチの黒ごまあんパンが買えずクヤジイ。 (ブランジ
やっと読みました『園芸家の一年』
カレル・チャペックの傑作は1929年が初版。園芸マ ニアのエッセイでありながら世界中に翻訳されたとなれ ば立派な古典。ゴマ栽培で土に接するようになり、とう とうこの本を手にとる穏やかな気持ちに。ゴマに感謝だ。 (本)ht
小山進のレシピたっぷり『アーモンドバイブル』
洋菓子材料のイシハラさんから本が届いた。アーモンド だけにテーマをしぼった専門書。といってもパティシエ 小山進の豪華レシピ写真をみるだけでドーパミンが湧い てくる。小山ロールのシンプルに込める奥義を知りたい。 (本)ht
芥子の甘い香りは生霊の匂い
和田萬工場では芥子の実の焙煎もする。馥郁たる香りが 漂う。源氏物語、六条御息所の生霊が嫉妬から葵の上を 呪い殺す。それに自身が気づくのは護摩焚きの芥子の匂 いが髪に染みこんでとれないから。芥子の香りは蠱惑的。 (護摩焚き
『山口とうふ』はどんな<ひろうす>つくる?
<ゆばとうふ>で行列。おもろい豆腐もいっぱいある。 作り手の元気よさが伝わってくる。ひろうすの材料にも 研究熱心。ところで関西で飛龍頭、関東で雁擬き。ひら がなの”ひろうす”の響きがゆうるりしてよろしいなぁ。 (山口とう
ラサは探検家、宗教家の羨望の的
『チベットからの遺言』。100年前に仏典をもとめて 秘境に旅立った二人の若者の存在はそれほど知られてい ない。野望でもなく無私のつきあげる情熱であったとす ればそれは宗教心なのか?空海スケールは無いとしても。 (本)ht
大阪で芭蕉は死んで蕪村が生まれた
和田萬の黒ごま饅頭を造ってもろてる『冨久屋』の名物 は<蕪村最中>。お店のある都島のほん近くで蕪村が生 まれた。俳人をテーマに原料と形に工夫を凝らした和菓 子。芭蕉の辞世<旅に病で夢は枯野をかけ廻る>も大阪。 (冨久屋)