京都某所で薄茶をいただいたらやたら量が多い。すると 案内の京都妖怪が「京都人は家庭でも普段からおうすを 飲む。だから大切な客人には歓待の意を込めて量を多く する」。この後連衆四人で歌仙を巻く。京都も名残の桜。  
取りばしの<渡し箸>はマナー違反かな?
<逆さばし>はマナー違反。取りばしをもらえばいい。 ここまではわかるが、その取りばしを<渡しばし>にす るのはよくないと日経コラムにあった。大皿の場合には 「こちら取り終えましたから次どうぞ」で正しいのでは? (日経:大
橋本治は時代を「祝福」してくれた
内田樹の橋本治へのラブコール。分析でも記録でもない <祝福>。一番素朴な形態は「国誉め」。民のかまどは にぎわいにけり、と告げること。ぱっとしない日常が陰 翳を増し、奥行きを獲得し、複雑な手触りを持ってくる。 『橋本治と
茶碗は自分を映す鏡、俳句も
日本美術応援団の二人が京都へ修学旅行。<楽美術館> 日本美術の特徴はそのもの自体は鏡的存在。見る側が寄 っていかないと作品からはでてこない。<待庵>侘びは 質素でお金もかからないが貧乏人には近すぎてできない。 『京都、オ
大仙公園日本庭園は吟行に最適
吟行の条件。散策のあと適当な集会場所。清記のコピー ができる。ここの和室はおすすめです。仁徳天皇陵はじ め47の古墳と桜満開。「さくらさくらわが身に水のめ ぐりゆく」主水。花のいろはうつりにけりないたづらに。 (大仙公園
ロボットを強姦したら犯罪か?
森岡正博『33個めの石』。たおやかな哲学にまいりま した。書評の井上章一についてきて、みごとにフットワ ークの軽い知性がいっぱいおるんや。ロボットは人間そ のものが完成点。虐待も殺人もロボット代用で発散する? 『33個目
世界中、花見するのは日本だけ
海外で野外のワインパーティはあるが花見とはちと違う。 日本の花見は平安の昔から単純に桜を愛でるというより、 桜はダシにして宴。時代ごとに衣装も音楽も料理も成熟。 ”花より団子”の酔っぱらいは無粋ではなく正しい大人。 (木
福はなぜか向こうからやって来る春です
おからドーナツをTVでみていた。胡麻をいれたらおい しそう。すると偶然にもその会社から胡麻の見積り依頼。 ちりめんを知人からもらった。これでふりかけ作ろかな。 数日後、国産胡麻サンプル希望が偶然にもその企業から。 (業務
『みやざわ』はシェフの脳からアドレナリンが噴き出しそう
『避風塘みやざわ』はカウンターが12人、奥の卓4人。 びっしり満席の客の見つめる中で独りただひたすら鍋を あやつる。熱い志が複雑微妙な中華素材にとけ込んで食 べる前からこちらの舌が濃厚なXO醤状態になってくる。 『みやざ
粘着質で佐藤優と田中康夫がダブッてきます
『外務省ハレンチ物語』。ネタはすべて暴露されてきた ものばかりだから、具体的にやり玉にあげられた外務官 僚の方々も繰り返し攻撃にお気の毒様。執拗さと誤解さ れ方がふたりは似ている。『東京ペログリ日記』の匂い。