洋菓子材料のイシハラさんから本が届いた。アーモンド だけにテーマをしぼった専門書。といってもパティシエ 小山進の豪華レシピ写真をみるだけでドーパミンが湧い てくる。小山ロールのシンプルに込める奥義を知りたい。 (本)ht
芥子の甘い香りは生霊の匂い
和田萬工場では芥子の実の焙煎もする。馥郁たる香りが 漂う。源氏物語、六条御息所の生霊が嫉妬から葵の上を 呪い殺す。それに自身が気づくのは護摩焚きの芥子の匂 いが髪に染みこんでとれないから。芥子の香りは蠱惑的。 (護摩焚き
『山口とうふ』はどんな<ひろうす>つくる?
<ゆばとうふ>で行列。おもろい豆腐もいっぱいある。 作り手の元気よさが伝わってくる。ひろうすの材料にも 研究熱心。ところで関西で飛龍頭、関東で雁擬き。ひら がなの”ひろうす”の響きがゆうるりしてよろしいなぁ。 (山口とう
ラサは探検家、宗教家の羨望の的
『チベットからの遺言』。100年前に仏典をもとめて 秘境に旅立った二人の若者の存在はそれほど知られてい ない。野望でもなく無私のつきあげる情熱であったとす ればそれは宗教心なのか?空海スケールは無いとしても。 (本)ht
大阪で芭蕉は死んで蕪村が生まれた
和田萬の黒ごま饅頭を造ってもろてる『冨久屋』の名物 は<蕪村最中>。お店のある都島のほん近くで蕪村が生 まれた。俳人をテーマに原料と形に工夫を凝らした和菓 子。芭蕉の辞世<旅に病で夢は枯野をかけ廻る>も大阪。 (冨久屋)
株暴落の後の老松町骨董祭をブラブラ
閑散としてどの店もご主人自身が骨董品状態。もう見た ら欲しなるから目ぇつむって通りを早足で。エジプト発 掘系の超小型の塑像。嘘くさい。観光地土産やけど、箸 置きに見立ててゲット。いつまでたってもゲテモノ買い。 (骨董街)
四六蕎麦をメニューに書くのがエライ
天六『清水』。十割、二八のほかに四六。ほとんどの蕎 麦屋は四六でっせ、と告発ちゅうか、それでも安うてお いしかったら毎日食べとなりますやろ、という心構えが 見えてお見事。「葱胡麻蕎麦」はもちょっと考えた方が。 (清水)h
卵殺すにゃ薬はいらぬ
食品クレームで多いのは<虫がおった>。元から絶たな きゃダメ。そう、卵の大量虐殺が一番効果的。南米から ゴマ集荷業者が来社。今年から殺虫殺卵システムを導入。 オランダに本部があり、そこからの指示ですべての管理。 (向井珍
うな玉丼+うどん=980円は魅力的?
<うな丼+うどん=980円>。同じメニューが2つ並 んでいる?眼をこらしてみると下の方は<うな玉丼>で ある。同じ値段。ちょっと気がそそられる。卵の分、鰻 がこまいんやろか。名物カレーうどんで一杯やりながら。 (うどんの
いのしし捕り物劇のニュースは悲しい
いのししが町にでてきて大騒動。ゴマ栽培でも獣害の質 問は多い。農林行政の失態から森が消滅しようとしてい る。日本列島崩壊寸前の危機を訴えることなく、熊、猪、 猿がエサ欲しさに住民を襲う構図に仕立てるのは悲しい。 (熊森協