意外にも胡麻関連が2つ。千葉「イワシのごま漬け」、 大分「ごまだしうどん」。ならば2県に胡麻栽培が昔か ら盛んであってもよさそうやけど。 大阪は「箱寿司」 「白みそ雑煮」。も一つ加えるなら【きざみうどん】か。
『白洲正子の宿題』 : 白洲信哉
副題、「日本の神」とはなにか。日の出、月光、大海原、 大樹、自然との交歓が精神を浄化する。それが神様。正 月、門松は神様がおりてきはる目印。鏡餅(おかがみさ ん)でお迎えして、こんな優雅な遊び、なくしたあかん。
法善寺横丁 に志むら : 閉店に
かつおのたたきで有名な老舗。学生時代、初めて入った 時のこと。鯛とはまちの区別もつかへんのにカウンター で煙草ばかりプカプカ吸うてたら「こんなとこで飲むの は10年早いんちゃう」。30年たっても流儀は不得手。
サンドウィッチマン : M−1グランプリ
5番目からやっと笑えた。席があたたまったクジ運?敗 者復活からグランプリのこのコンビは運を呼び込む実力 派で何度でも笑える。出前ネタで遅れた理由を<迷った、 道を?いや、いくかいかないか、なんでそこなんだよ>。
餅つき行事 : 和田萬八尾工場
年末恒例<お餅つき>。ええもんですな。もち米ででき たある真っ白なお餅には穀物の神さんがおりてきはる。 それを食べたら、身体も元気、心もきれいになります。 いままであんまり餅、好きやなかったからバチあたった。  
『官能小説の奥義』 : 永田守弘
「基本的に男女の粘膜の触れ合い表現」の何十冊分のク ライマックスだけをえんえんと読んでますと突き抜けて 修行になる。「性行為は哀しい。なぜなら背後に死の匂 いがするから。オルガスムスは、小さな死という意味だ」。 &nbs
『西鶴に学ぶ人生の極意』 : 大谷晃一
空海、芭蕉、北斎とアドレナリン噴出度の高い人物を並 べて、どうしても気になるのは西鶴。万句興行の目立ち たがり屋、好色もの、町人(銭勘定)ものの小説を手が ける<お上がなんや>の姿勢、どれも大阪キャラの原型。
身土不二 : 国産胡麻で薬をやめた
店頭に初老の紳士が来られて「国産のごま食べるように なって薬をやめました」。肉体と環境は密接なつながり があるから、生まれた土地の旬の野菜をたべるのが一番 という考え方。実践者の肉体効果に改めて刺激を受ける。
修正ペンが無いときは : 天満のドケチ
天満の商売人はドケチで有名。親父は帳面をつけていて ミスをすると、修正ペンなど使わせなかった。切手の白 い端っこを棄てないで貯めてあり、それを適当なサイズ に切ってはりつける。ちょい唾をつけるだけで簡単便利。  
『新しい天体』 : 開高健
1週間に1回日本全国のうまいもんを食い歩くという贅 沢三昧。ブリア・サヴァラン『美味礼賛』の一節「新し い御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上の もの」。底なしの虚無感があってグルメガイドではない。