『食い逃げされてもバイトは雇うな』山田真哉。さおだ け屋・・の第2弾やけど前作におとらず快調。読ませる テクニックがうまい。並み居る会計本の2匹目ドジョウ どもとは雲泥の差。編集者か作者自身か、タイトル抜群。
アラン・プラテル・バレイ団『聖母マリアの夕べの祈り』。 精神病患者に極限の信仰の形をみいだして予測がつかな い身体表現をする、ちゅうところの創作舞踏でんな。3 0年前の<暗黒舞踏>の挑発がはるかに電撃ショックや。
大阪胡麻加工組合の総会。関東、名古屋と3つが連合し て全国胡麻加工組合の組織。元来農水省は日本の農家保 護育成にあたる機関やから国産胡麻栽培農家が無に近い <胡麻業界>は対象外。のけもんやったから、もう大変。
地方の伝統食や野菜を発掘する仕掛け人、兼本はんが過 疎の塩飽諸島で唐辛子<香川本鷹>栽培を復活。七味と ラー油が製品化の段階へ。当地での胡麻栽培もこのお誘 いがきっかけ。七味はおいどがびっくりするほど旨辛い。
<ごまやんマシュマロ>試作中。菓子屋さんに聞くとゼ ラチンを使こたら洋菓子で寒天やったら和菓子。泡立て た卵白に寒天、砂糖を加えたら鳳瑞(ほうずい)という 優雅な和菓子。これがゼラチンやからマシュマロになる。
食句塾。「聖五月ケイタイ画面や棺の窓」磯菜。やられ た。こんな見立てもあったんか。孤独な若者たちが死者 を覗きこんでる風景は象徴的。聖と棺の対比。連休で誰 からもメール来えへん暗い待受画面、の解釈もおもろい。
『ごま若葉青汁』の成分をみて<凄い>と、お母ちゃん。 息子は数学者で何ヶ月も研究室に籠もりっきり。ある徹 夜明け、救急車で病院に。「極端なカリウム不足」の診 断。だから青汁のカリウムとマグネシウムの数値に感動。
韓国ではバレンタインにもホワイトデイにも縁のないあ かんたれのためにブラックデイ(4/14)があるらし い。黒服でチャジャン麺(黒い麺)やコーヒーを飲食す る日。麺か珈琲の業界仕掛け?黒胡麻食べる日にしたら。
東京ミッドタウンの『虎屋』へ。銘菓「夜の梅」をテー マに5人の作家が皿を創作。それぞれ「漆」「金属工芸」 「染付」「陶芸」「切子」の伝統技法というのがミソの ええ企画。羊羹の小豆が夜の梅やったら豆大福は昼の疣。
繁昌亭で鶴瓶。手の仕草がきれい。連休昼席の客層を考 えて古典は避け師匠松鶴との爆笑エピソードをつらねて ゆく。弟子連中のドタバタを長屋噺仕立てに、これは漫 談やのおて落語なんやで。きっちり型つける姿勢もええ。