店頭に初老の紳士が来られて「国産のごま食べるように なって薬をやめました」。肉体と環境は密接なつながり があるから、生まれた土地の旬の野菜をたべるのが一番 という考え方。実践者の肉体効果に改めて刺激を受ける。
修正ペンが無いときは : 天満のドケチ
天満の商売人はドケチで有名。親父は帳面をつけていて ミスをすると、修正ペンなど使わせなかった。切手の白 い端っこを棄てないで貯めてあり、それを適当なサイズ に切ってはりつける。ちょい唾をつけるだけで簡単便利。  
『新しい天体』 : 開高健
1週間に1回日本全国のうまいもんを食い歩くという贅 沢三昧。ブリア・サヴァラン『美味礼賛』の一節「新し い御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上の もの」。底なしの虚無感があってグルメガイドではない。
胡麻の国際相場 : 核爆発状況
胡麻の相場が暴騰しているが、その様相がここ1ヶ月で 異常な急傾斜に上昇。中国の膨大な買付が要因。現地業 者はさらなる上昇を待って荷物をだしてこない。価格に かかわらず胡麻の現物そのものが極端な不足の可能性大。
『日本売春史』 : 小谷野敦
「遊女は聖なる存在だった」に代表される幻想賛美はあ かん。いまも存在するソープランドを見据えての「性の 歴史」。なかなか威勢はいいし、ひいてくる資料も硬軟 まざって豊富。ただもうちょっと艶っぽさがほしいなぁ。  
大阪府知事選候補 : 出身高校
橋下徹が高校の後輩、とは気がついていたが、ボヤッと ニュースで別の候補者、梅田章二の顔写真をみて「もし かして、高校の同窓生では?」はたして、正解。太田知 事の夫も同じ高校。それがどないしてん、いやどないも。
伏木亨 : 賞味期限表示やめませんか
京大教授が新聞連載で。「規則違反を養護はしないが、 食品をおいしく食べるための期限という本質が損なわれ たのであろうか。期限を数日過ぎたという形式的ともい える情報を後から聞いて安心感が損なわれたのである」。
<むら玄> : 有馬温泉
古民家を移築。思ったよりこじんまりやけど、2Fに立 派な蕎麦打ち場。無理ゆうてあつかましく見せてもらう。 蕎麦味噌、出汁巻き卵も端然として気品。もりのほか湯 葉そば、にしんそばも個性をむきだしにせず、風格あり。 &nbs
『昭和落語家伝』 : 立川談志
「ここに写っている人たち、これが当時の、東京の噺家 の全て、といっていい」。田島謹之助の写真にうつる落 語家達のしぐさひとつで演目から技量まで分析。個々を 俎上に乗せながら、実は談志自身の落語哲学語り尽くし。
汁の郷何処も菜の蔕を食い:年間ショック賞
食句塾忘年会。恒例の年間大賞を全員投票で選ぶ。2次 予選通過43句にメンバーが推薦の弁を熱っぽく語る。 今年は<農への回帰><もったいない>が意識された年。 それを象徴するにふさわしい句が選ばれてこそ<食句>。