仏教美術 :
2体の不動明王がある。菩薩や観音の優しさより
明王の睨みの方が気分が落ち着く。
同じ仏教ゆうても訪れたことのあるミャンマーや
香港などのキンキラ仏教には相当な違和感がある。
奈良における仏教こそが、純日本のこころ。
ところが、歴史をふりかえるまでもなく、よく考えて
みると、600年ころに外国からはいってきたものでした。
しかし、飛鳥時代にはすぐにも日本独自に消化した
仏教文化を開花させたことは驚異。
西洋文化の吸収にしても、日本はスポンジの吸収力
で、かつそれを日本式に変容させて新たなものとする
能力にすぐれている。
先日も日本における現代美術のありかたが、海外の
アート市場と全くちがって、ちゃんちゃらおかしいという
コメントを見たけど、それはそれでええんちゃうん。
『奈良の仏像』 紺野敏文
http://ascii.asciimw.jp/books/books/detail/978-4-04-867747-9.shtml