大阪天満で100年、居を構えてるけど、うちにはたこ焼き器はなかった。
天神さんの裏に二軒おいしいたこ焼き屋があるから、
家庭でたこ焼きを焼くなんてありえない。
当たり前のごとく語られる<大阪論>に”ちょっと待ったれや”を
かける江弘毅『街場の大阪論』はええ味がしみてます。
街や文化を語るのに、席巻する消費尺度を完全否定して
徹底的な生活者の復権を熱く語る姿勢がおもろい。
・大間産マグロをいう鮨屋はいなか者の感じがする。
・ミシュランにあーだこーだと騒ぐのは、底の抜けた社会というか、
まことに「チョロい」日常である。
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◆「コテコテの何が悪いのん」「ベタでええやん」。大阪について
この手の物言いをそれこそコテコテの大阪弁で喋る人間はとても
苦手である / 江弘毅