山田浩之さんとのつきあい

土いじりに信楽に通いはじめた頃だから、もう15年にはなる。
偶然通りかかった『陶夢』というショップは若手の新作が多くて気にいった。
なかでもひきよせられたのが、手ひねりで野趣をのこした水差し。
すりばちのコレクションもしていたので、いい風合いだと手にとったのも、
同じ作家のものだった。(左下)

山田浩之。
彼と実際に会ったのは2010年がはじめて。
だから、作品と最初に遭遇したのは、彼が25歳のスタート直後となる。
そのあと、アメリカにいったりで、作品を陶夢にでなくなったので、そのまま忘れていた。

ひょんなきっかけで個展を知ったのが15年ぶり。
初顔合わせで、ラブメッセージ。
「敷き盆、位置皿を意図する大きなプレートをつくってほしい」
そんなものを依頼できるのは、彼しかいない。
数ヵ月後、期待以上のものが出来上がったきた。(左上)
15年経過しているが、山田浩之はまだまだこれから
変化しつづける若手。
デビュー直後に発見した縁がおもろい。