なまなまといきづいてる硯をみた

硯の肌をみたとたん、顔がひきよせられた。
そのまま、顔面にはりつくひんやりした
感触があって、顔からすっぽり異次元に
はいりこんでしもた。

伝統工芸展の会場である。
なまなまと息づいてるような硯は、名倉鳳山とあった。
硯に格別興味があるわけではない。全く知識もない。
この魅力はなんやろ。
たまにこんなめぐりあわせがあるから、伝統工芸はおもろい。