刺青が誕生したんは国芳の武者絵から

曙に刺青は似合わへん。
ハワイでは成人の証しという。
それやったら、南洋サモアの文化を尊重して
曙の肌の色モンは、刺青やのおて、
<タトゥー>と正しくゆうたらなあきません。

日本の刺青文化は、公然と語るのをはばかられる。
せやけど、こころ密かに、
猛るもの、荒ぶるもの、雄々しきものへのあこがれとして
連綿と心情の底にみとめられてもいる、やっかいな芸術です。

今、大阪市立美術館で『歌川国芳展』がやってます。
『水滸伝』で描いた武者絵が、刺青絵柄の原型となって
刺青が<生きた芸術>として江戸にひろまっていった。
火消し、鳶職人らが、男伊達と粋を競い合ったのも、
国芳あったればこそ。

くりからもんもんの威勢のええおっちゃんがぎょおさんいたはる
通天閣のすぐネキにある美術館でその国芳展開いてる、
というのもなんかの縁。