ゴマはナイル上流が発祥の地です。

ピラミッド17基が地中に埋もれてるのが
人工衛星からの赤外線探査で発見された。
こんなニュース、大好きです。

エジプトを紀元前8世紀ごろ
黒人の王=ブラックファラオが支配した時代があった。
かれらはナイルの上流都市にいくつものピラミッドを
残してる。
つい先日BSで、日比野克彦さんが人類猿顔で抜擢され
取材がんばってはりました。
紀元前エジプトの悠久3000年の間で
黒人が支配した時間はわずか、たったの70年。

ゴマ買い付けの目的でスーダンに出張したことがあります。
青ナイル、白ナイルが合流するまさにブラックファラオの
統治した地域がゴマの発生の地であり、現在もなお
上質の産地なんです。この地で見上げた満月は
平面的な円やのおて、3Dの球体、月球そのもの。
この完璧な月が日本から見上げる月と同じだとは
だれにもゆわせない。
日本の食卓にもこの産地のゴマが多いことは
知られていないのでは?

オペラ『アイーダ』はナイルの大河のうねりに
身をなげくエチオピア王女の悲劇。
ブラックの輝きがまぶしい。最も情熱的なオペラです。

ピラミッドとナイルには文明の初めのときめきがあり、
それが、我が身の商うゴマによって、
その地とかかわりができたことも、うれしいご縁。

そんなこともあってか、アフリカンマーケットで
水牛の角でできた匙やボウルがあるとつい手がでてしまう。