カンディンスキー。
けっこう教科書で”抽象画をはじめた人”的印象が
すりこまれてた。名前のカン、ディンの連続促音も
抽象的で、アホな頭に浸透してしもた。
今回の展覧会をみると、
普通のカンディンスキーが抽象のカンディンスキーに
変わっていく過程がわかりやすい。
中途半端ゆうたら否定になるけど、その具象のタネ残ってる
あたりでの色の乱反射がええし、光があったかい。
活躍の場がミュンヘンというのもあらためて知ったことやけど
仲間をまきこんでの<青騎士>運動は
ミュンヘンの匂い濃厚。
グロテスク具象のベーコンはロンドンしかかんがえられない。
ホアン・ミロはバルセロナ。
ぼってりボテロはコロンビア。
風土が芸術を決定する。