世沙弥六月のお料理は『糸取繭席』

ゴマ栽培で富山を訪れたのはもう数年前。
八尾は<風の盆>だけやないと初めておせてもらいました。

八尾は<蚕都>。養蚕が盛んで暮らしも豊か。
天神祭で担ぐおみこしより立派な曳山がぎょうさん
あるのには、おどろかされました。

蚕が桑の葉たべて、繭つくって、絹糸はいて、
上等なべべを織る。
それが日本のごくあたりまえの暮らし。
だからこそ、代々の皇后陛下は宮中で蚕を
飼っておられます。
つい先日には、餌となる桑の葉を与えておられる
<御給桑>の儀式でそのご様子が紹介されました。

季語に<糸取>があります。
蚕が繭をつくって、糸をまきとっていく季節です。
生活実感はもうありませんが、
真っ白な繭を想像するだけでも、ええ気分。