開高健「二十歳の元気な男の血が欲しい」

西鶴、34歳。
自分でブームをつくった大矢数そのものを
自分の手で終わらさんがために
住吉さんで24時間で23,500句を詠んだ。
3.6秒に1句。タイソンかクレーか、ヘビー級の
格闘技、汗みどろ闘い、きちがい沙汰。
好色ものと金勘定ものという町人文学ジャンルを確立して
わずか10年の作家活動というのもかっこええ。

開高健のイメージがサイカクにダブる。
コピーはいうなれば俳諧。
『オーパー!』にはじまるノンフィクションの新ジャンル。
58歳で死んだ。
死の1カ月前、
「ハタチの若い元気な男の血が欲しい。輸血したいんだ」
それならと某有名高校のバスケット部出身の二十歳の青年を
集めて輸血をしたそうです。時、すでに遅し。