苦いもん好きになる本能

琵琶湖の住人から、若鮎煮をいただく。
正直、近江の土産物といえば
川魚の飴煮、甘露煮、おいしない。
これは家庭の手作りで、ほろ苦の腸と魚醤のまったりの
とけあうとこが、たまらんおいしさでした。

春山菜や夏鮎の腸の苦みはガキにはわからん味。
これをたのしむためだけに、齢を重ねるといってもええぐらい。

なにも特別なもんもちださんでも、コーヒー、ビールみな
苦い。生物は基本的に苦いものは避ける。微生物にいたるまで
これは本能。では、なぜ苦いものが好きになるのか?

成長志向心理。障害物制覇欲求。
おとなはなんかおいしそうにしてはる、子どもにはわかれへんけど、
このにが~い苦しみこえたら、ええこと待ってんのんちゃう、
という心理が本能的に働いているからやそうです。
若いときにいや~な思いぎょうさんしといた方が
としとってからおもろいこといっぱいある、てか。