エッセンシャル・キリングの主演はピース又吉

『エッセンシャル・キリング』
『アンナと過ごした4日間』の監督というので
第七劇場へ。
不思議に30人はおりましたか。
この劇場では観客3人のことも。
シネ・ヌーヴォで2人が最高記録やけど。
劇場支配人に頭がさがる。

<ポーランドの巨匠>のふれこみ。
画面は沈鬱。背景は寒々としてテーマも深刻。
前作と2作つづけて観たらわかるけど、
この監督の狙いはお笑い。
ユーモアにあふれるとか、ウィットでおしゃれとか、
ドタバタとかナンセンスとか、そのどれもとちがう。
徹底して大真面目のボケ。
おわらいの王道ですね。
本人が真面目であればあるだけ、ほかからみたらおもろい。

タリバンの逃避行、なんてストーリーは政治色が
はいりこまざるをえない。前作は実際にあったしょおもない事件
からおもいついたらしい。

現実、これがポイント。
人間の歴史は賢者がつくったもんでもなんでもない。
神からすれば滑稽であわれな出来事にすぎない。
監督にすれば、観客から<おいおい、うんなアホな>
のつっこみがほしいにちがいない。

ピースの又吉の芸風と
この監督、スコルモフスキの味わいは似てる。
そうおもたら、主演男優賞獲得の
ヴィンセント・ギャロの逃亡スタイルも又吉そっくり。