ユーモアあふれる『甘美な死骸』

シュヴァンクマイエル

つい先日来日していた。
絵画、版画、映画、アニメ、立体。
全く知らないアーティストやったけど、
いろんなイベント企画でたのしませて
もらった。

映画『サヴァイヴィング・ライフ 』の
乾燥したユーモア。
エロス、死、食のテーマがグロテスクにならないで、
笑いにくるまれる。
作家本人はチェコ生まれであって政治的な発言も多いらしいが、
ユーモアは芸術的意図やなくて、体質なんでしょうか。

今回の版画2点。「甘美な死骸」というタイトルがついている。
タイトルは邪魔になるだけで、まぁこれは便宜的なもの。
むきだしのエロス・タナトスの剛腕直球で、
あっけらかんとスパイスもたっぷり。

【タイム食首】
雉食へばましてしにばゆ再た娶りあかあかと冬も半裸のピカソ : 塚本邦雄