戒名、立川雲黒斎家元勝手居士(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)。
談志はイルージョン落語でもがき苦しむ姿をさらした。
それを落語ファンは見守った。
完成はない。
格闘の姿勢もふくめて落語の世界の深さをのぞきこんだ。
落語。すでに噺はある。
演者がいて成り立つ。
滅茶苦茶な否定の上の創造といえば
現代アートは?
俳句は?
芸術の無名性の価値をかんがえてみる。
落語はたったひとりで舞台上で
肉体をみせて、人間性をさらしだす芸。
枝雀は自死を選んだ。
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【タイム食句】
ふんだんに胡麻使ひたる初冬かな : 江渡華子