この光はジェームズ・タレル

片眼のクセ。
右をつむって、左だけでパソコンに向かってる。
左も疲れて右をあける。
ぼお~~と。
光がとおいところからさしてくる。

この光、どこかで経験したなぁ。
なんかいか記憶さぐりごっこしてて、
あのアート体験やとピントがおおた。

直島の美術館で遭遇した光をテーマにしたアート。
光がうかびあがってくる瞬間の細胞がぴくつく感覚。
2年前になるか。ジェームズ・タレル。
あの時点では通過しただけやったのに、
こんな形で網膜にしまいこまれてたとは。

あらためて、直島をおもいだすと、
ネオンサインの部屋も鼓動しはじめてきた。
ブルース・ナウマン『100年生きて死ね』。
通俗にみえたメーッセージと安っぽいネオンのチカチカ。
これも興味の対象外やったのに、数年後に
点滅しはじめる。

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【タイム食句】
海鼠とふ夜の断片を嚙みにけり : 亀田憲壱