オリオン座の巨大な赤い星、ベテルギウスが
年老いて最後に爆発する時期が近付いた。
星にも寿命がある。
これはロマンや。
この超新星爆発の記録が、
藤原定家が日記に書いてるというのに
さらにロマンがかきたてられる。
『明月記』に<客星あらわる>とあり、
これが1054年におきた<かに星雲>の
超新星爆発の記録です。
当時は、陰陽師が天体観測をして、
政治の乱れや森羅万象のうごきを解説、
アドバイスをしていたんでしょう。
科学者であり占い師。
科学が知られざる真理を発見し、
世界の構造を新しく解明するという点では、
この世の存在にあらたな問いを発する
現代アートは同じスタート位置に
立ってるわけですね。
定家の時代、月は愛するもの、星は天変をもたらす
こわくておそれるもの。そんな気がします。
定家の月の歌、星の歌
・なにとなく心ぞとまる山の端にことし見初むる三日月のかげ
・おおぞらは梅のにほひにかすみつつ曇りもはてぬ春の夜の月
・風のうへに星の光は冴えながらわざとも降らぬ霰をぞ聞く
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【タイム食首】
にいさんの、下手すれば消えてしまうほど余地のある朝ごはんでいいよ
: 新上達也