世沙弥の庭のボケが咲きはじめています。
入口横の脚元にすずらんを発見。
こんなとこに。はじめてのことです。
冬の裸木もええけど、ごくふつうに春に
花がさきはじめるのは、すがしい。
梅林とか菖蒲園とか紫陽花寺とか
藤やラベンダーやチュウリップ。
あれは、手入れされている人工の栽培ですよね。
自然と養殖でいえば、それは盆栽や箱庭のベクトル。
ほったらかしで、川にせり出して咲く桜や
秋全山の紅葉のグラデーションの方が
ぞわぞわしてきます。
なにゆうてるんですか、
それも丁寧に手入れされてるんですよ、
といわれそうですが。
廃墟願望というのがあります。
自然が荒れすさんでいくよりも、
ヒトの手触りがあって、その時間摩擦に
いろいろな感慨をいだくわけです。
新世界の閉鎖された遊園地、50年前の団地。
オペラ劇場。
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【タイム食句】
ブリューゲル父が大魚の腹を裂く : 渡辺隆夫