釜足と方正と光子の『再会の食卓』

映画は食いもんのシーンに値打ちがある。
『バベットの晩餐会』よりは、
フェリー二の『最後の晩餐』。
やっぱり、食にはエロがからまんと。

中国映画『再会の食卓』。
シニア、うーん完全な高齢者が妻をとりあう
ストーリー。飄々、淡々と、どうぞどうぞ。
藤原釜足と小松方正と水戸光子のような
三人が食卓を囲むシーンが2回ある。
1回目は、40年間つれそった女房を手放す
旦那が酔っぱらって、
わしは生き方をかえるといいだす。
2回目は、再会と別離の想い交錯する男が
酔いがまわってきて、かえろかなぁ風の歌を
うたいだす。これがシビレル。
さらにそこで、じゃわたしも、と妻がおもいっきり
こじゃれた歌詞をうたいだす。
うま~~Iい。なんていきな脚本や。

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【タイム食首】
叩いてはフォークつきさし塩を塗りまだまだ足りぬ揉みつづけねば
: 東直子