歴史を「地質活動期」とするラディカル分析

地震が頻発しています。
大阪に住んでいる者はそのたんびたんびに
震え上がるわけではないけど、ニュース速報などの
頻度と大きさの数字が麻痺してきます。

1948年の福井地震から1995年の阪神大地震までを
「静穏期」。それ以後を「活動期」とする。
今回の3.11東日本大震災は。活動期区分の
ひとつの途中経過でさえあるかもしれない。
こんな大胆な歴史分析をしてみせたのは椹木野衣氏の
「地質活動期の美術」。

これだけ地質が活発化している状況をみていると、
大阪人とて、阪神大震災いっぺんきてんから、次は
もう生きてるうちは来んやろ、とのんきに構えてはおられません。

敗戦から占領、復帰、復興から高度成長、オイルショック、
バブル、バブル崩壊は静穏期の「風景」であり、静穏期に
築かれた高速道路やビル、新幹線の橋げたといった高度成長の
象徴は、阪神大震災に「風景」もろとも崩れ去った。
終わったのは戦後ではなかった。終わったのは静穏期の方だった
、と指摘するこの評論はラディカルなテーマを広汎にわたって
確実に孕んでいます。

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【タイム食首】
ルなんとかいうお茶をいれてもらういまのきみは自意識の女中だゆうこさん
: フラワーしげる